これは、一見、キリスト教的に聞こえるが、その実、非聖書的な思い込み12個を取り上げ、それがいかに聖書本来の意図から外れたものであるかを明解に語っている本である。
例えば、思い込みその1の「自分の必要を満たすことは自己中心である」というものがあるが、これは神から自分に委ねられた管理責任と自己中心を混同していることから来る誤った思い込みである。愛されることを知らなければ人を愛することはできないように、人間はまず自分の必要を満たされる必要がある。しかも、それは聖書本来の理に適っている。
著者は、クリスチャンとは、問題や失敗などがない人ではなく、それらを通して神の恵みを体験し、そこからの回復の過程で品性を練られ、キリストに似た者へと成長し続けていく人だと考えている。
キリスト教的に思えながら本当は非聖書的な思い込みは本書の12だけに留まらないと著者は言う。自分で聖書をよく調べ、他の翻訳にも当たり、よく吟味することを推奨している。聖書の字句に疑義を呈することを神はむしろ歓迎している。