青の軌跡の3作目。前回の反乱事件により欠員の出た科学者達がジュール・ベルヌに乗り込んでくる。
冒頭のベッドシーンから三四郎とカイは快楽を分け与えあい欲望をぶつけ合う間柄ではあるけどお互いのことを解りあおうとはしていないことがわかります。
三四郎は情事の最中にカイがつける深い爪痕の意味を感じてはいるが、だからと言ってカイを
助けたり理解しようとはしないし、カイも月人を斬り捨てた自分が情事を奔放に楽しんでいる
事を疎んでいます。
お互いエゴイストです。二人の関係は巻が進んでも甘くはなりません。
互いを知らない、知ろうとしないけど、同じ時間を過ごし肌を重ねれば隠された感情や
本心を見てしまいます。それに戸惑い、自分の立ち位置がわからなくなっていく二人。
今巻で登場したカイに興味を持つドクター凱や三四郎を頼る若く幼い博士アーイシャ。彼等との
会話や視点から、カイと三四郎の互いへの気持ちが見えてとても面白く読めました。
二人の関係がどうなるか、気になるところで終わります。
それにしても二人の会話とやり取りが色っぽくて、読んでいてニヤけてしまいます!
品位を落とさずでもエロティックで。ベッドシーンの表現が巧みだと思いました。