登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
46 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
言葉にならない衝撃,
By
レビュー対象商品: クラッシュ [DVD] (DVD)
言葉にできない衝撃を受けた作品を紹介します。「クラッシュ」です。「交通事故」から始まるこの映画は、ストーリー上、互いに無関係なように見える多くの登場人物たちが、実は一つの大きなテーマの基にリンクするという構造になっています。重いテーマで複雑ではありますが、エンターテイメント性もあるので比較的見易かったです。 この映画のキーワードの一つは「人種差別」です。映画にでてくる登場人物は、程度の差こそあれ皆、「偏見」というフィルターで世間を見ています。ただし、そこに「善か悪か」という単純な基準はありません。彼らの眉をひそめたくなる行動や発言にも、それにいたる複雑な事情が用意されており、すべてのエピソードに予測不可能な展開が待ち構えています。 もちろん、映画なのでそういう風にリードしている部分はあると思いますが、人の本質をみようとせずに一部の情報だけで「こいつは嫌な奴だ」とか「好感がもてる」と判断していると後々のエピソードで衝撃を受けます。 「あなたも偏見をもってこの映画の人物を見ていませんでしたか?」 と言われている様な気がしてなりませんでした。 気楽に観られる映画ではないかもしれませんが、人間の本質を鋭く描いた傑作映画としてお薦めいたします。アカデミー賞をとったとか云々は抜きにして素晴らしい映画です。
30 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日々、是戦い。,
By もんきい (三重県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: クラッシュ [DVD] (DVD)
LAでは、日常会話も軽口も、チラっと視線を避けただけでもすべてが人種差別や偏見に繋がっていくという日常をベースにして、 小さな摩擦から大きなクラッシュ=ぶつかり合いまでを群像劇の形で 描いていく。 おそらく9.11以降特に差別が激しくなった 中東系の雑貨屋、黒人の中でも、白人寄りの生活をするものと 下層で犯罪に手を染める者との微妙な温度差、出身が違うのに、 「ヒスパニック」とひとまとめにされる表現、差別主義者で 父の介護のイライラを通りすがりの黒人の上流階級の夫婦にぶつける白人警官、 さまざまな人物が一流スターによって描かれていて、見ごたえも充分。 特に個人的には、たまたま映画で続けざまに目にしたドン・チードル、 タンディ・ニュートン、嫌な男ながら苦悩も抱えるマット・ディロンが 印象的。 同時進行で、それぞれをバラバラに描きつつ、パズルがはまるように、 終盤に向けて人々が関わってゆく演出は、一種のカタルシスも味わえてすばらしい。 何を喋っても、終始差別につながりつなげられ、被害妄想的に反応する 登場人物たちをみて、「実際、毎日これなの?」と疲労感も 感動と同じくらい感じられました。 非常に根深いテーマではあるが、救いは感じられる映画です。
15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
良心の文化多元主義者が一番罪深い,
By
レビュー対象商品: クラッシュ [DVD] (DVD)
アカデミー賞をとっている作品で、素直に「あ〜これなら獲るわ!」と初めて思った。「クラッシュ」というタイトルが指し示しているのは交通事故。誰がつけたのかはわからない がこのタイトルは社会にはびこる差別意識を絶妙に言い当てている。そしてこの映画自体もそうだ。 普段、車という鉄の鎧(良心)をまとっているとき、我々はその横を通るほかの車に乗っている人のアイデンティティーまで詮索はしない。 しかしドライバーたちは、交通事故が起きてお互い車から降りて、生身の人間として相手と対 峙したときはじめて、相手の中核を成すようなアイデンティティをあげつらって罵り合う。 これは、常日頃「俺は人の身分、階級、人種なんて気にしない」といっている、我々「良心の 文化多元主義者」の犯す愚考を象徴している。いつもはそのように気取っていても、人間は他 人と対立(クラッシュ)して、その良心というもろい鎧が剥がれ落ちたとき自分では思いもよ らなかった本音を口走る。 相手を見下した気持ちや差別意識は、そのような時になって初めて顕在化する。クラッシュと いうタイトルには、そういう意味が込められているのではないだろうか。 言った本人は「本心じゃない」「ついカッとなって」と弁明するかもしれない。 だがファシストでもなければ、みんな差別なんて好き好んでやりはしない。 みんながみんな、その心の奥底にはそのような陰湿さを抱え込んで生きている。 それを教えるのは、先輩と後輩の警官コンビのエピソードだ。 先輩の方の火災のエピソードを見たときは、虫が良すぎるだろと思ったが、後輩の方のエピソ ードを見て納得。思わずうなってしまった。 別れ際の先輩の「お前もいつかわかる」という助言、う〜ん深い。 「マグノリア」あたりから群像劇ものが好きでよく見ているのだが、この映画はその群像劇の 利点を上手く使っている秀作。「差別なんてなくなればいいのにね〜」と能天気に唱えている 輩ほど、この映画には打ちのめされるだろう。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|