アメリカに旅する日本人は多かれど、アラスカに行く人は稀なのでは。
あのアメリカと名乗るのが冗談のような地に飛んだ、日本人女子高生の体験記。
アスカは父の転勤に伴い、高校を辞め渡米するも、降り立った地はなんとアラスカ。
英語を母語としない生徒ばかりが集まるクラスで、勉強なんてできるのか!?
個性的な面々の中で、それぞれのお国柄や彼らから見た日本人像に触れてゆく。
個人的に好きなのは体育の縄跳びのエピソードですね〜。
「あのクレイジーなのやって!」と二重跳びをせがまれる作者。
「日本人は手先だけでなく足も器用だ」って(笑)
アスカ⇒アズゥーカ(スペイン語で砂糖)⇒シュガー…でシュガーと呼ばれだしたり。
可愛いと思うけど…やはり異国では名前というのは大事なアイデンティティーなのか。
外国人の集団に放り込まれれば確かにパニックにもなるでしょうが、
日本人の集団と彼らとの大きな違いは、フレンドリーさ、人懐こさではないでしょうか。
(もちろん個人にもよりますが。本書に登場するユーリ君のように)
日本の学校では海外からの留学生が来ても、誰が先頭切って話しかけるか躊躇し合い、
先生が世話役として指名した生徒が、ようやく友人数人と囲む…といった感じでは。
試験のお話などはハラハラしましたが、良き友人を得て帰国した作者に敬意。
彼女の人柄が良くなければ、日本まで来るクラスメイトはいなかった事でしょう。