趣味と仕事を通して得られた知識を、わずかな人でも同じ道を歩むと思われる人に向けて書かれた本。
第1章マニア道入門は、SP,LP,オープンリールのハード、ソフトの選び方、注意点、メンテナンス方法が書かれています。
LPに最もページが割かれて、オリジナル盤、海外復刻盤、国内盤などの音を比較した感想が書かれており、LPを収集される
方の一部には、ある程度参考になりそうです。 音の比較をどこまで信用したら良いのかということでは、この箇所を読まれる
前に「第5章 私が使用している機器」を読まれると良いかも知れません。ネットオークションで購入する上でのアドバイス、
中古LP店、ガイドブックが紹介されており、初期盤を収集する方には参考になりそうです。第6章の思いでのLPは、LPに
まつわる業界の裏話などは一般のコレクターでは知り得ない逸話が書かれており、初期盤マニアでなくとも楽しめる。
初期盤を紹介したガイド本などは自身のコレクションを自慢をしたものが多いが、この本は失敗談や自身のオーディオ装置の
ネガティブな評価などが率直に書かれており、読む側の身になって書かれている。
このことは、個人的に印象に残った第7章の藁科雅美氏の逸話と共通した著者の姿勢が感じられました。
コレクションを競うというよりも、音の良さでレコードを捜す方に向けて書かれています。