パープルのディープなファンであれば必見!最近頻発している訳のわからない評論家(orミュージシャン)が解説を加える過去ものメイキングの解説DVDと一線を画す。間違いなく内容は濃い。
まず、当時パープルのメンバーが圧倒的に信頼していたプロデューサー&エンジニア、マーティン・バーチ(以後MSG等もプロデュース)が各楽曲の作成プロセスを当時のトラックメモを基に解説し、又、ギラン&ペイス、リッチー、ロジャー、ジョンがそれぞれの楽曲の思いを別所で語る部分、特にこの中では編集の妙ではあろうが、当時各々のメンバー同士はエゴのぶつけ合いになっていたにもかかわらず、一方でリスペクトしあっていた様子が、リッチーの発言からも垣間見えるなど、新たな驚きも発見できる。
特にリッチーの発言の中で、Smoke on the waterのコーラス部分を本来はメジャーコードであったものをライブでは勝手にマイナーコードに変えていた件や、イントロのポジショニングを(今はもう多分誰でも知っていると思われるが。。)熱心に解説するとか、一方、その内容にジョンが「リッチーは何をやっても構わない。あれだけのギタリストだから。。」と言及する場面などは、微笑ましく、その後暫くの不仲を考えれば感動的でもある。
確かにインタビュー中心で散漫な印象はぬぐえないが、見方を変えると、バーチとロジャーによる、超秀逸アルバム「マシンヘッド」の各パートトラック及びメイキング解説DVDとして捉えると素晴らしい出来であろう。
尚、73年のNYのライブ映像が断片的に挿入されているのはご愛嬌。