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クラウド化する世界
 
 

クラウド化する世界 [ハードカバー]

ニコラス・G・カー , Nicholas Carr , 村上 彩
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (35件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

グーグル、アマゾン、Salesforceは何をしているのか?
ブロードバンドインフラとSaaSを武器に、
時代はクラウドコンピューティングへ“スイッチ”する!

著者のニコラス・カーは、2003年5月、『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌に掲載された
「ITにお金を使うな」という記事でITの戦略的価値を否定し、『ニューズウィーク』誌においては
「テクノロジー界のパブリック・エナミー・ナンバーワン」とまで書かれ、物議をかもした。
その後、自身のブログでWeb 2.0にまつわる集合知幻想に冷水を浴びせる文章を発表した。
このようにIT業界のみならず経済界からも注目されている著者が次に本書で打ち出すのは、
電力会社の発展をメタファーとして語る“商品を物理的な形態やコストから解き放った、
インターネットと情報産業がもたらす新しい経済”である。

具体的には、潤沢なインフラが提供されたことでSaaS(Software as a Service)が可能になり、
ひいてはユーティリティコンピューティングにつながることで、企業はITにとらわれず自社の
生産活動に純粋に打ち込めるようになる、ということだ。そして、そのとき企業のビジネス
モデルはどのように変わるのか? どのようなビジネスチャンスが考えられるのか? さらに、
ユーザーはどうなるのか? 電気のスイッチを押すようにサービスが利用できるようになり、
“ワールドワイドコンピュータ”が実現するとき、人々がつながるのは自宅のパソコンだけではないのだ。

【原題】The Big Switch: Rewiring the World, From Edison to Google

内容(「BOOK」データベースより)

IT業界のみならず経済界からも注目されているニコラス・G・カーが本書で打ち出すのは、電力会社の発展をメタファーとして語る“商品を物理的な形態やコストから解き放った、インターネットと情報産業がもたらす新しい経済”である。潤沢なインフラが提供されたことでSaaS[Software as a Service]が可能になり、ひいてはユーティリティコンピューティングにつながることで、企業はITにとらわれず自社の生産活動に純粋に打ち込めるようになるのだ。そして、そのとき企業のビジネスモデルはどのように変わるのか?グーグルやアマゾンなどが、すでに着手しているクラウドコンピューティング時代の幕開けに、ビジネスモデルの大きな変革期が訪れようとしているのだ。

登録情報

  • ハードカバー: 320ページ
  • 出版社: 翔泳社 (2008/10/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4798116211
  • ISBN-13: 978-4798116211
  • 発売日: 2008/10/10
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (35件のカスタマーレビュー)
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75 人中、66人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 クラウド最適入門, 2008/10/14
By 
朱徳栄 (東京) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: クラウド化する世界 (ハードカバー)
この本はグーグルを中心にクラウド化の現状を幅広い目配りで書いた本。最新知識を専門家でない人間が手に入れるには、いまのところ、ベストだと思う。著者はハーバードビジネスレビューにいたころIT投資は意味が無くなると預言して物議を醸したが、それから3年たって、その預言は真実みを帯びてきた。著者はITの現状をかつての電力産業と重ね合わせる。電力産業も初期は各企業ごと、工場レベルで発電機を備えたが、規模の効果により大電力発電所を建設する方がずっとコストが安くなって、いまでは自前の発電所など思いもよらない。
同じように各企業ごとにIT投資を行い、巨大サーバーを構えて、クライアントには重いMSのプログラムをインストールして大金をかけているが、そのような日常業務にブラウザを介してグーグルの提供するデータベースエリアとアプリケーションを使うことによってコストは劇的に低下する。このようなことはアマゾンが一部の機能を外部に提供することでも一般化しつつある。クラウドとは雲のことでインターネットの向こうにある様々なサービスに、これまで自前で持っていたコンピュータやアプリの役割を代替させることだ。こうなるとネットは閲覧のためではなく事務作業の「場」に変わる。そのためには複数のサイトを開いても絶対にフリーズしない頑丈なブラウザが必要である。グーグルの開発している「クローム」は、まさにそのためのブラウザとして開発された。劇的に変化しつつあるITの現状を、幅広く公平な視点で、簡潔にわかりやすくまとめていることに注目したい。
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32 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 クラウド化(=ITのプラント化)がもたらす予期せぬ社会の変化とは?, 2009/2/6
By 
内田裕介 (千葉県) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: クラウド化する世界 (ハードカバー)
 二十世紀初頭に起こった電力産業の発展になぞらえ、100年後の現代、ITが出現させようとしている新しい社会(=クラウド化)について論考したものである。著者のニコラス・カーは「ITにお金を使うのは、もうおやめなさい ハーバード・ビジネススクール・プレス (Harvard business school press)」で著名なジャーナリストだ。
 電力が普及することで得たものも大きかったが予期せずして失ったものも数多い。たとえば、洗濯機や冷蔵庫、掃除機によって主婦の家事労働は楽になったが、逆に男や隣近所が家事を手伝う習慣がなくなり、主婦の労働は孤立化してしまった、と著者はいう。ひとり一部屋に電球が普及し、居間のろうそくを家族で囲んで語らう夜がなくなったのも予期せぬ電化の影響だ。また安く大量の電力がなければモータリゼーションもおこらず、地球温暖化もなかっただろう。しかし、電力の普及期にこれらを予測できたものはいなかった。
 同じように、安価で大量のITが「空気」のように手に入ることで、私たちはまた予期せぬ何かを失おうとしている、と著者は警鐘を鳴らす。すでに富の偏り、テロリズムの助長、プライバシー喪失、国家秩序の動揺などが見られるという。
 もはやネットのない世界は考えられない。しかし社会のネット化は、電力がそうであったように、それまでの社会秩序に破壊的なインパクトを与える可能性がある。本書の原題はThe Big Switch。今私たちはとてつもなく大きな転換点にきているのかもしれない。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 神は電気技師からプログラマーへ, 2010/1/12
By 
糸音 - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: クラウド化する世界 (ハードカバー)
まず、コンピュータ発達の歴史をユーティリティー化した電気の歴史から説き起こす展開は秀逸である。電気とコンピュータの比喩自体は著者が発案したものではないが、インターネットが規模の経済を活かして発展していく過程がこれまでの類書とは比較にならないくらいすんなり理解できた。技術畑の人はそうでもないかもしれないが、自分のような文系出身の人間には技術に偏りすぎると発展の歴史がよく見えなくなってしまう。ただユーティリティコンピューティングの特質というものはこれからの情報社会を考える上で押さえておかなければならないものであろう。集中か分散か。比喩に使われた電力の世界ではインターネットの技術を用いたスマートグリッドが注目されているのはある種の皮肉にも感じる。

バラ色の未来を期待させ、次第に現実の厳しさに戻していく中盤以降も一気に読み通すことが出来た。この辺りは技術的な話も多くなり少しわかりにくいところもあったが、インターネットというものの特質や行く先について見識を深めることが出来る。ユーティリティーコンピューティングの先にはどのような世界が待っているのか。インターネットは元々支配の道具であったことや、いまや人間がコンピュータを働かせるのではなく、コンピュータが人間を働かせるような時代になってきたことは大きな示唆を与える。ユーティリティコンピューティングが電気や空気のような当たり前の存在になり、これまでにない局面を開きつつあるといえるだろう。人間がインターネットと融合される世界。良い世界変わる世界かはわからない。わかっていることはそれが当然のこととなり良いも悪いもない時代が来ることだけである。
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