先に佐々木俊尚氏『仕事するのにオフィスはいらない』や
モバイル仕事術本を何冊か読んでいたので、本書は、それらと
重複することも多かった。もちろん、新しい情報や気づきもありましたが。
特に、グーグルGmail,Apps,Picasaなど、クラウドコンピューティング
震源地である、グーグルのサービスを中心にして、デジタルガジェット
を使ってどこでも仕事(つまりは、機器のくびきから離れて、自分の欲しい
情報、自分自信の情報にシームレスにアクセス可能ということ)ができる
環境にする、という点では、いまどきの方法は、どれも似たような感じに
なる、ということでしょうか。
全体としては、Gmailを使ったメールと情報検索。
携帯電話、PCでの情報管理、そして、かかるコストの考察、
から構成されています。つまり、クラウドコンピューティングの
インターフェイスとしての道具立ては、ひとつではなく、状態の
あり方によって、デジタル機器とソフトの隙間を埋める工夫が
必要なので、こまかいガジェットソフトの利用が欠かせない、と
いうこともよくわかります。
第四章「クラウドの損得計算」は、モバイル仕事環境を実践する上で、
コストとパフォーマンスの観点から、実践的でためになります。
特筆すべきは、読者、モバイル仕事利用者の置かれている立場
(ビジネスパーソンなのか、フリーランスなのか、とか)に配慮
して方法の紹介をしていて、読者それぞれのシチュエーションに応じた
読み替え、代替方法の考案が必要であることを注意しているところは
親切なところです。