クライドをめぐる、今日のICTシーンを「ななめ目線」で斬った、エッセイです。
もっともホットな「クラウド」(とか、XaaSとか)や技術バズワード
に安易にくいつかないように警告を発し、安易に踊らされないための
スタンスや考え方を唱えた「エッセイ」です。
(解説本ではないので、そのつもりで臨んだほうがいいかと思います)
「クラウドコンピューティング」とか「グリッド」とか「サービス」とか
そういうものの解説書では、決してありません。ですので、著者もおっしゃって
いるように、技術用語、技術面での記述は最小限になっています。
「文章が読みにくいし、ロジックもよくわからないし、
話があちこちに飛ぶし、とにかく"つっこみどころ満載だなあ"」と
思って読んでいたら、「おわりに」に、著者自ら、「正直に言ってかなり
荒削りで突っ込みどころ満載」「ライブ感を大事にしたかった」とあって、
なーんだ、って感じがまず第一。悪い意味ではなく、そういう本だったのですね、
という意味です。
著者の視点は、とにかく「顧客第一」「エンタープライズシステムが第一」と
読み取れます。そういった視点では、流行の言葉、上っ面な流行、コンシューマ
テクノロジー(いわゆるソーシャルネットワーキング基盤とか)なんぞに食いつく
経営層、管理者の気が知れない、といったところでしょうか?
道具は、ポーターの競争戦略に始まって、ENIACやMISの時代にさかのぼり、
メインフレーム、オープン系、そして、IT,ICTと、もてる玉全部を書き綴っていらっしゃい
ます。業界の歴史のレファレンス本としても使えます。
ただ、「何が言いたいかというと」というのが数箇所登場し、また、文字がびっしり
書かれていて、途中でちょっと辟易してきました。
さまざまな観点、さまざまな意見、考え方や、たくさんのステークホルダー
が「クラウド」に群がっているのですね?気をつけないと、という気づきを
得られたという点では、読んで損はない。でも、とにかく、読みづらいことこの上
ない。最近ではめづらしいです。さらに、めづらしくも、脱字箇所が数箇所・・・。