D#チューニングのせいでしょうか。前作、前々作に比べ、「Divine〜」以前の
スラッシュ的要素が強くなった気が。曲は短くてスピーディー。かつパンキッシュな曲が増えている。名作「Reign〜」の「Piece by Piece」や「Necrophobic」あたりに、本作の曲が収録されていても不思議じゃない曲が多いのでは。ただ、あえて悪く言うなら、キメ曲があって初めて映える曲…という感じは否めない。それと、デイヴの復活がかなり大きいウエイトを占めている。ポールの機械的でフラットな音と違い、奥行きと立体感のあるサウンド作りが戻り、オリジナルメンバーである意義をヒシヒシと感じさせてくれる。とにかく聴く者を圧倒するというより、予測不能なオカズを随所に入れて聞き手を突いてくるあたりは、彼の持ち味が発揮されているのでは。
アルバム全体を聴くと、SLAYERはスゴイということは伝わる。しかし、昔のような鳥肌モノのリフが少ないのが少し残念。贅沢な要求ですが…。Testamentでデイヴが魅せたブラストビートを、最期の曲「Supremist」で炸裂している点はしびれます。それと、エンディングのフェードアウト気味に終わるギターの音!うっすらと暗黒に包まれていく「Dead skin mask」のエンディングステージの照明効果(初来日と二回目の来日)とダブルものがあり、鳥肌が立ちました。