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クモ学―摩訶不思議な八本足の世界
 
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クモ学―摩訶不思議な八本足の世界 [単行本]

小野 展嗣
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

クモはどうやってレース網を編むことができるの? タランチュラに咬まれると死ぬのか? クモ学の国際学会の日本代表委員を務める著者が、クモの生理、生態、形態、生物地理、進化、クモの人間学などについて詳解する。

出版社 東海大学出版会

クモは、どんなムシかを解説する  子供の頃、やさしい蜘蛛のお話である『シャーロットのおくりもの』(法政大学出版会)が家に一冊あった。別にその当時は蜘蛛に興味もなかったし、小さな字がぎっしり並んだ本だから、すぐに読むという気にはならなかった。ただ、蜘蛛のシャーロットはきれいに張った網に文字を描いて子豚を救うということだけが、頭の片隅に残っていた……

 ゲジゲジの世界をマニアックに描いた『多足類読本』、うるさく飛び回るハエの多様性を解く『ハエ学』、蚊学情報からなる『蚊の不思議』、どちらかというと不快といわれている虫たちの世界を刊行してきた。残るはクモということになる。そこで企画したのが本書『クモ学』である。

 「クモはどのような虫なの?」「クモはどうやって息をしているか?」「足はなぜ八本なのか?」「どうやってあんなにきれいなレース網を編むことができるのか?」などクモの摩訶不思議な世界を、生理学、生態学、形態学・生物地理学、進化学から解き明かす。「スパイダー入門」のための一冊。


登録情報

  • 単行本: 224ページ
  • 出版社: 東海大学出版会 (2002/06)
  • ISBN-10: 4486015894
  • ISBN-13: 978-4486015895
  • 発売日: 2002/06
  • 商品の寸法: 20.8 x 13.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By Woodie
形式:単行本
この著者は本当にクモが好きで、クモで生活を成り立たせている方である。そんな人の書いた本がおもしろくない訳が無い。

まず、「クモの息づかい」と題して第1章が始まる。そして、クモはなぜ女性に嫌われるのかの分析を軽くまとめ、軽い嘆息とともにクモ目線でおののく女性に対峙したクモの立場に立ってクモの行動と形態、生態へと筆を進める。第2章では「織り姫の履歴書]と題し、クモの糸の仕掛けと仕組み、第2章では「クモの一生」の題目通り生まれて死ぬまで、また生殖の特異性に付いて述べた後、続いて「クモの日常と非日常」で様々な交尾中の自殺的行為、集団での狩り、自分の巣に絡まないクモの訳などクモのおもしろ生態を披露する。続く5章,6章で形態学+生物地図、進化学を俯瞰し、7章ではクモの人間学として、タランチュラを題材に人が如何に偏見の眼差しで見るようになったのかを詳述する。

この著者のすごいところは、毒蜘蛛と曲解されているタランチュラがイタリアの南部の港町ターラントであることから、現地調査をしているところである。結果は読んでいただくとして、ターラントでの取材の経緯や鳥喰い蜘蛛のいわれを明らかにして行く。クモが人に毛嫌いされていることからの偏見に抗議しているかのようだ。

そして、第8章では記憶に新しい「セアカカゴケグモ事件」のドタバタ顛末をドタバタに巻き込まれた当事者として記し、最終章でクモ学への招待として一人でも多くの人にクモ好きになってほしいとメッセージが語られる。

読後感は、クモ好きのクモ研究者の書くクモの本はさすがに迫力があり、またこの一途さに笑ってしまう、なんとも爽やかな印象が残るのである。昆虫が好きな人も(多分読まないだろうけど)クモが嫌いな人にも、博物学的な、あるいは雑学的なことが好きな方、皆にお勧めする本である。イヤーおもしろかった。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 椿
形式:単行本
専門的な部分は少し難しい。。が十分、読み物としても通用します。特に「クモの生態学」の章は意外で家にいるクモを見つめてしまいました。
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