ラジオが真空管だったころのデザインです。私は40代ですが、生まれた時にはすでにトランジスタの時代でした。だからこれが懐かしいという方はかなり限られているはずです。
正面のスピーカのような部分からは音は出ず、左右の放熱ルーバー(実はプラスチック)から音が出ます。もちろん真空管じゃあるまいし放熱はしません。意外と低音も出て、ステレオ感もあり、思ったよりはいい音がします。
いまどきMP3にも対応していませんし、ランダム再生もできません。外部端子の類は一切ありません。
CDの操作ボタンはすべて天板内部にあるため、いちいち天板を開けなければならないのですが、これが電動のみで、しかもCDを聞いているとき以外は開閉できません。とても煩わしいです。しかも、CDを途中まで聞いてラジオに切り替えると、CDはリセットされてしまい、また最初から聞くことになります。そして、その都度天板を電動で開けて、CDを操作しなくてはなりません。CDはレコード盤のイメージなので丸出し状態です。ホコリも気になるし、開けっ放しにしておく気にはなれません。せめて手で開閉できればそれでいいと思うのですが。
しかし、それらを差し引いても「満点」です。そう。これでいいんです。
無駄に大きい図体は現代のラジオが失った重厚感と存在感があります。プラスチックへの印刷ではなく本物の木。メッキではなくあえてアイボリーのプラスチックつまみ。実に「解っている」方々が開発したのでしょう。開発者の粋な計らいに拍手です。そして、それを承認して生産したこの会社の偉い人の勇気は尊敬に値します。(ただスルーしただけ?)
毎日眺めてうっとりしています。そこにあるだけで満足。CDなんて聴かなきゃいいんです。(聴くけど)
こういう万人受けしない商品がもっともっとたくさん販売される日がまた来ればいいなと思います。