クマのプーさんと言えば、ヌイグルミや絵本などにもよくある知らない人はいない可愛くてオトボケなクマのキャラクターですが、実はクマのプーさんは超・心理学者だと言うのことを知っていましたか?
名作プー物語には西洋哲学のすべてと古今の心理学の全てが備わっていることと、二千年紀の最高賢者たるにふさわしい古代神秘学の知恵が授けられていることはすでに証明されているそうなのです。(この賞賛の表現は原文そのままです。)
クリストファー・ロビンのクマ恐怖症を脱感作療法を用いて直したり、ユングの心理学を用いてコブタの成長を助けたり、折哀的療法を用いてトラーのはねっかえりをみんなが受け入られる形に変えてやったり、アドラーの劣等感を用いてウサギの問題を解決したり、フクロのコミュニケーション障害を矯正したり、イーヨーの臨床的うつ病をゲシュタルトの心理学、認知心理学を用いて解決していく様子が原文を用いて具体的に説明されています。
最初は、くだらないこじつけで面白おかしく名作プー物語をアレンジしているのだと思ったのですが、どうやら当時の著者にもほんとにそのような意図はあったそうなのです!
ただ、それがあまりに先進的で控えめなセラピストとしてプーさんが演じていたので、最近まで誰もほんとうの意図に気付かなかったそうなのです。
実際に著者のD・W・ウィニコットは、当時の最も有名なイギリス人児童心理学者で、一時期は英国心理分析学会の会長をしていた人物なのです。
この本を読んだからといって実生活に何か応用することはできないかもしれませんが、非常に興味深く読むことができた面白い本でした。
心理学に興味のある人には、とても得るところのある内容だと思います。