「クマのプーさん」の挿絵画家シェパード氏の描いた挿絵が、どのようにして組み上げられていったのか(構成されていったのか)が、氏の書き残したスケッチから丁寧に説明されています。惜しむらくはカラーのページが無かったこと。氏は多分鉛筆でスケッチしたのでこのような編集になったのでしょう。カラー原稿はペン画のコピーに着色されたものと思われます。カラー原稿をご覧になりたい方は、「クマのプーさん全集・お話しと詩」をお求めになれば思う存分鮮やかなプーさんの世界を堪能できることでしょう。どちらにせよ「プー道」を究めるにはこの本なくしては無理だと思います。シェパード氏はプーさんの世界を作り上げたのであって、単なる動くぬいぐるみとしてのプーを作ったのではないと言うことがこの本を読めば一目瞭然だからです。真のプーさん大好き人間にとって、この本は無くてはならないもので、「プーさん」なるジンブツが現実に存在していて、子供の心の中では肉体をもって動き回っているということを確信させてくれる一冊です。プーさんをそれほど好きでない方にとっても、この本に出てくる愛らしいクマのプーさん(ディズニー化されていないオリジナルのクラシック・プー)をご覧になれば一目見ただけでお気に入りに生られること間違いなしです。是非お手にとってカフェオレでも飲みながらご一読ください。夢のようなひとときが訪れることでしょう。