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57 人中、55人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
はじめての人もそうでない人も,
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レビュー対象商品: クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫) (文庫)
『戯言シリーズ』の1作目で,02年02月刊行のノベルスを文庫化.第23回メフィスト賞の受賞作で,著者のデビュー作にもなります. 個性的な登場人物に目が行きがちも,ミステリとしてもまずまずで, やたらに強調されていたアリバイには引っかかるところがあるものの, それ以外は,トリックなどオーソドックスながらもまとまった印象です. また,あえて違和感を残しておき,それを最後に一気に回収するくだりは, 『内容』もさることながら,いったん落ち着いていたぶんおどろかされます. ほかにも,何度も見せる過去へのわだかまりや相棒との関係も興味を惹かれ, 本作ではまるで語られなかっただけに,このあとの続刊が気になるところです. 著者の作品では今やおなじみの掛け合いや繰り返しもこのころから見られ, ほかから入った人には,今と比べてみるとまたおもしろいかもしれませんし, すでにノベルス版で読みおえた人でも,新たに気づくことがあったりするので, この文庫化(隔月で続刊予定)をきっかけに読み直してみてはいかがでしょうか. 『西尾維新文庫』と名づけられた,通常の講談社文庫とは異なる装丁にも注目です. ノベルス版との違いは,表紙とアトガキ(あとがきのこと)と袖の口上で, 加筆や修正は,明らかな間違いなどを除きおこなわれていないとのことです. 挿絵は,扉絵の描きおろしカラー以外はすべてノベルス版と同じになっていて, その代わりと言ってはなんですが,オリジナルイラストのしおりがついています.
85 人中、67人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
この一冊で判断するのは,
By 七翅野 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス) (新書)
正直に述べると、この一冊はさして面白くなかった。トリックはチープだし、主人公はやる気ないし、 登場人物はエキセントリックだし、世界観は奇抜だし、 なにより文体が他の作家からかけ離れ過ぎていて読みづらい。 とても読みづらい。 ではなぜ星5つなのか? 続編が巻を追うごとに面白くなるからだ。 この一冊はつまらないが、この一冊で西尾維新に見切りをつけてしまうのは勿体無いと思うあまりの星5つ。 この一冊は、既にビッグネームとなった西尾維新のデビュー作で、代表作の第一巻に当たる。 デビュー作だけに、大人しく書いていて作者が弾けていないのだ。 これで弾けてないのか?と思われる方もいるだろう。 一見すると、審査員の目にとまる為だけに無理やりに独自性を打ち出そうとして奇抜になったような印象を受けるだけに、とても抑えて書いているようには見えないのだから仕方ない。 しかし、後の西尾維新フリークたちから見れば、このデビュー作は西尾維新の特色・魅力がまるで出きっていない作品なのだ。 ライトノベルにありがちな商法として、 『第一巻はそこで打ち切られてもいいように一冊でまとめる。人気が出たら続編を出す』 という手法がある。 この手法の欠点は一冊目が大人しく纏まってしまって、後の巻の足を引っ張る事がある事だが、 この作品も一冊目だけに大人しい。 では大人しくなくなるとどうなるのか? 1:変な知り合いがどんどん増える。(と言うか、まともな人がいない) 2:登場人物が人命をなんとも思ってない。 3:二つ名を持ったインモラルな奇人・超人・殺人鬼・天才がどんどん出てくる。 4:主人公が上記の人達にモテるモテる。モラルがないからその内ハーレムを作るに違いないほどモテる。 5:主人公が毎回身体を張って怪我するので生傷が絶えない。病院に担ぎ込まれる事も珍しくない。 6:主人公が言葉遊びに執念を燃やす。 この辺が、このシリーズに限らず西尾維新の作品にほぼ共通した特徴と言える。 ・・・本当だってば。 このシリーズも2冊3冊と読んでいくと中毒になるが、どうしても一冊で西尾維新を判断したいならこの作品よりも『きみとぼくの壊れた世界』を推す。
25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
推理は求めず、キャラを読む,
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レビュー対象商品: クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス) (新書)
主人公のやや鬱屈とした内省感情に入り込めない方には、数ページで見切りがつけられるのかもしれない。プロローグ以降に登場する個性豊かなキャラクターたちも、二分した考え方をすれば、アクが強い。探偵小説の名著に当たっている方にはお勧めできないが、平板なテーマの多いライトノベルからは、一つ抜け出ているだろう。その点では、新進のエンタメとして押されるのにも頷ける。 著者は言葉の汲み取り方に長けており、調度良い具合に装飾のある文章はベーシックでありながら技巧的。 ただ、話の構成・展開に関して言えば、めくるめく事件というよりも、「思考するプロセス」が長いので、単調さに飽きるところもある。そして、予定調和的な完結の仕方は、著者側がシリーズとしての戦略を考えていたのだろうから仕方は無いとしても、1冊ではいーちゃんと玖渚の関係性に没入できず、置いてけぼりの感が少しある。その為、もう少し説得力のあるハイライトへの感情が欲しかった。 著者の嗜好からか、「ブギーポップ」へのオマージュを感じるのは私だけだろうか?
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