映像じゃなくて活字で良かったと思う。けれどけっこう鮮明なイメージが脳裏にこびりついてなかなか消えない。読了後、スパゲッティを食べたけれど、かなりハードなランチになった。椎名誠の超常小説を想起させながらも、本書の方がある意味圧倒的に突き抜けている。理不尽不条理サバイバル小説が3篇収録されており、描かれるどの世界もスプラッターでありグロテスクに満ちている。生理的に受け付けない人もいるに違いない。バリエーションが異なるだけで、大枠の物語の推移は似通っているため、ある程度の心の準備というものが可能になるものの、刹那的劇的な展開には何度も衝撃を喰らう。集中して読み進めてしまうけれども、これほど後味の悪い小説は珍しいだろう。