いたずらに長引く「うつ」から抜け出すヒントはないものかと、読んでみました。結果、非常によい本でした。「うつ」に悩むすべての人にお薦めしたいです。
著者は、現代人は「頭」と「心=身体」が乖離しており「頭」の支配に「心=身体」がストライキを起こした状態が「うつ」であるとしています。 「頭」は世間の常識、社会への適応、経済効率などを代表しています。 それに対して「心=身体」は人間が本来持つ欲求、動物的本能などを代表しています。 人間は動物であるのにかかわらず、本来持つ欲求をないがしろにしていて、とても不自然な状態にあるようです。著者は「適応」とは「麻痺」という側面があると言っていました。このように、現代社会に生きるとは、人間が本来持つ欲求を麻痺させているということです。
「治る」とはこの状態から抜け出し、新しい生き方を見つけることを意味し、決して元の状態に戻ることを意味しません。 尚、タイトルの「薬に頼らず」は薬に頼るのではなく薬を活用して、さらに生き方をも変えて治すということで、薬物療法を否定する立場ではありません。