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物語の中盤までは、クジラと人とが交わる内容は全くなく、
全体的に淡々とした語り口で展開されていきます。
しかし、少数民族(差別になりますか?)特有の泥臭さや人間臭さ、
登場人物一人ひとりの強さやあたたかさ、厳しさは十分感じることができます。
特に、カフと、カフに愛情を示さない祖父コロ、
カフに愛情いっぱいの祖母ナニーの間のやりとりは、
ほのぼのしているけれども何ともいじらしく、切ない感じがしました。
終盤では、カフを始めとする全ての人々が、
自らを自然の一部とする考えのもと、全力でクジラに立ち向かっていくので、
とても迫力があり、自然と感動してしまいました。
この物語の根底には「自然と人」という人類永遠のテーマがあり、
そこに民族的思想を組み込むことで、
「人間とは何なのだ」という問いかけを強く訴えているような気がします。
なかなかうまく説明するのが難しいのですが、非常にスケールの大きな話です。
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