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クジャクの雄はなぜ美しい?
 
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クジャクの雄はなぜ美しい? [単行本]

長谷川 眞理子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「自然淘汰ではどうしても説明できぬ」進化論者ダーウィンの悩みの種が、美しい羽を目いっぱい広げるクジャクの雄。きれいな色の羽をもち美声を奏でる小鳥たち、歌舞伎役者のくまどりのような顔をしたヒヒ、ライオンのたてがみ、シカの角…一般に雄は美しく派手なのに、雌は地味で目立たない。なぜか。「雄間競争」と「雌による選り好み」がその答えだが、この方面の研究が近年、急展開を見せた。雌の選り好みの個性、選り好みの雌雄逆転、一夫一妻やハーレムでつがい外交尾を発見、そして雌雄の対立として「配偶者防衛」や毒の注入が大きな注目を集めている。本書は、このテーマの第一人者が興味深くその最前線の内容を紹介する。13年振りの大幅改定版。

内容(「MARC」データベースより)

クジャクの雄はなぜ美しいのか。近年この方面の研究が急展開を見せた。選り好みの雌雄逆転、一夫一妻やハーレムでつがい外交尾を発見、配偶者防衛や毒の注入など、最前線の内容を紹介。92年刊の増補改訂版。

登録情報

  • 単行本: 238ページ
  • 出版社: 紀伊國屋書店; 増補改訂版 (2005/09)
  • ISBN-10: 4314009942
  • ISBN-13: 978-4314009942
  • 発売日: 2005/09
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
1992年に執筆された同題名の本の第二版.第一版は行動生態学がまさに性淘汰の理解に突き進んでいた時期でもあり,その最前線にいた著者の興奮が伝わってくるようないい本であった.本第二版はその後の研究の進展から大幅に加筆改訂されており落ち着いた性淘汰の啓蒙書に仕上がっている.

特に大幅に加筆されているところは雌による選り好みの部分と性淘汰全般にかかる両性間のコンフリクト状況の理解の重要性の部分である.いずれも1990年代の後半に理解が深まった部分である.

巻末に著者の言いたいことが箇条書きになっているのがナイス.科学の研究はセオリー通りには進まない,先行研究を鵜呑みにしてはいけない,いろいろな分野の研究者との交流は重要など研究者としての心構えに加え,至近要因の重要さ,性淘汰全般についてのコンフリクト状況の重要さを強調,さらに動物の生態に倫理を求めてはならないこと,動物の研究をそのまま人に当てはめるのは難しいことが力説されている.

叙述は丁寧で非常に良心的,日本語で読める現在最高の性淘汰の入門書だと思う.
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 私は現役の研究者なので、著者の書く啓蒙書には興味はなかった。私の興味は、学問の先端を争うオリジナルな研究であり、他人の過去の研究を纏めて他者に紹介する仕事は、退役した研究者が行う仕事であると思っている。しかし、著者は動物行動学会の会長や進化学会の会長を務める研究者である。そのシチュエイションをもたらした著作を、一度は読んでみたくなり、本書を読んでみた。
 かなりの勉強家であるとは思った。しかし、研究の発展には、研究相互の因果関係があるはずだが、その因果関係を良く説明できているとは思えなかった。たとえば、著者はまずハンディキャップ学説を説明してからランナウェイ学説を紹介している。順序は逆で、ランナウェイ学説では不十分な説明をハンデキャップ学説がフォローしたはずである。その順序の違いに、私は落ち着かないものを感じた。著者はダーウィンのライバルであるウォレスの学術探検の場をマレイ半島と書き続けている。そうではなくて、マレイ群島の誤りである。マレイ群島としなければ、ウォレスの果した諸々の生物地理的所見に負う、進化理論を説明できない。
 著者の致命的な誤りは、クジャクのオスの飾り羽の進化理論の追試をするために、動物園で調査を行い、説明できずに、声の大きなオスがもてるという著者が得た結論を、研究成果として展開している点だ。これではタイトルが泣く。実験は失敗したと思われる。動物園という狭い人為的環境で累代飼育されたクジャクは、自由に飛び回れる広大な自然環境とは異なる家畜化としての適応を獲得している、と考える方が自然であり、クジャクの飾り羽の進化実験は失敗した、と書く方が現役の研究者の感覚だと思うのだが。
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