氏のノーベル賞受賞を聞き、改めて読み直しました
専門とする方々が読めば、この著作において既に南部氏の至っていた理論の完成度、高みに改めて気づかされ舌を巻く思いでしょう
これから素粒子理論を学ぼうとする学生諸君にとっては必須の入門書であり、手元に置く事をお勧めします
ノーベル賞の報道から素粒子理論などに興味を持った方で、「物理の単位を取った事もない」という方でも、素粒子理論のエキサイティングな可能性を読み取る事が出来ると思います
同じくブルーバックで本書の2版にあたる「クォーク―素粒子物理はどこまで進んできたか 」と本書を読み比べてみました
説明の重点の移動や言葉の違いなどからは南部氏の長年の研究における進展や葛藤が感じ取られるかもしれません
しかし、その解説は今現在読み返しても色褪せない素晴らしいものです
この本が著された27年前の1981年、本書に触れる事で南部氏の「最前線」の思索に触れた方々の感動や興奮は今と比べ物にならないものだったろうと想像します
未来の古典であり、物理学の歴史に残る名著です