いつ出るか?ギタリストは誰か?グレッグ・ハウなのか?と一部ファンの間で話題になっていたハイパーメタルフュージョン集団「Planet X」の最新作です。2007年5月、全世界一斉発売。メンバーはDerek Sherinian(Key)とVirgil Danati(D)に加えて、今回はギタリストとしてアラン・ホールズワースとブレット・ガースドという2大レガート奏法の鬼才が参加しています。ベースはJimmy JohnsonとRufas Philpot。
発売前は果たしてホールズワースとフランク・ギャンバレの「MVP」の再現か?などと勝手な妄想を繰り広げていましたが、今回は2名のギタリストの直接的な激突は残念ながら聴かれません。全9曲中、#2と#4がホールズワース、残り7曲はガースドの担当。#4ではガースドがリフを担当し、ホールズワースが満を持してソロをぶちかますという構成で「一応の共演」にはなっていますが、明らかに別録音です。
興味の焦点は2名のスーパーギタリストのプレイですが、ホールズワースは良くも悪くも唯我独尊。いつもと変わらずの高値安定という感じですが、当年61歳とはとても信じられない相変わらずの速弾きには、ただ驚くばかり。一方のガースドも独特の指癖がある流麗なソロをこれでもか!と聴かせてくれています。特に#8でのこの世のものとは思えない美しさを放つハーモニック奏法と#9でのホールズワースもびっくりという感じの速弾きは一聴の価値十分です。ガースドもますます技量に磨きがかかり、孤高の天才ギタリストへとさらに歩みを進めた感です。
マカパインのような一糸乱れぬハイパーサウンドも捨てがたいのですが、今回はギターファンのための「ワザの展覧会」という趣きでギターマニアにとっては実に堪らないプレゼントになると確信します。2大巨頭のプレイばかりコメントしてしまい、シェリニアンのファンに対して申し訳なく思います。2007年中盤にして、個人的には早くも今年のベストアルバム!