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当時のヨーロッパ列強の視点からから日本を論じ、日本からヨーロッパを覗き込む。一方で少年達は東西の掛け橋となり、また数奇な歴史の運命に翻弄される。
人も事件も語り尽くされたように見える時代ですが、まだまだこれほどまでに知的興奮を味あわせてくれる本があることにも感激します。
著者がヨーロッパ文明との長い知的格闘の果てにたどり着いた、知識人としての真摯な結論が、この傑作だと思います。
大部ですが、歴史好きなら、読み終えたときには至福の時間が約束されているでしょう。是非一読を。
政治と宗教は切っても切れない関係にありますが、特に
中世の為政者は政治の道具として宗教を取り扱ったのが
よくわかります。キリシタンをかなり優遇した信長に
しろ、徹底的に弾圧した秀吉・家康にしろ、あくまで
自らの野望を叶える手段として使えるかどうか、使える
としたらどう使うか、使えないとしたらどう棄てるか、
という観点で宗教を見ていた。それがキリスト教に対する
両極端ともいえる扱いを招くのはなぜなのか、さらに
そうした為政者の専横に翻弄されつつも尊厳を持った
個人がどのような行動をとったかを、当時の情勢とそれ
にかかる人間たちの心の襞に入り込んで説いていきます。
キリシタンの悲劇的な運命を綴る語り口は決して重く
ないですが、著者の強い倫理観に裏打ちされており、
読後は絶望が残るのではなく、むしろ力を与えられる
思いがします。
しかし、550ページに及ぶ(必ずしも読み易くはない)この力作を読み終えて、巨大なうねりのような感動に襲われ深い溜息をついたのは、最後の七行を目にしたときだった。
が、読むだけの価値がある。日本と世界のかかわりという問題を... 続きを読む
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