ここのところ、アルバム全体に統一感が感じられる作品が多かったのに対し、このアルバムは全盛期から最近のアルバムまでをオサリバンが回顧しつつ、人生経験を積んだオサリバンの現在の感性でリメイクしたような懐かしさと新鮮さを感じさせます。 といっても二番煎じのようなものではなく、決して安請け合いをしない練り上げられたメロディメイカーとしてのセンスの良さは健在で脱帽ものです。 #1、2、3、4、7などのスローや軽妙なミディアムテンポのバラードが光りますが、後半の少し毒のあるような内容をさりげなくユーモラスに聴き心地のよいリズムとメロディにのせてしまう芸術的センスも往年のオサリバンを彷彿させます。 個人的には、「アローン・アゲイン」以来、アルバム『ライフ・アンド・ライムス』の中の「ア・ミニット・オブ・ユア・タイム」やアルバム『エブリ・ソング・ハズ・イツ・プレイ』の中の「アイ・ハブ・ネバー・ビーン・ショート・オブ・ア・スマイル」と並んで好きな作品となった#7「ホエア・ウッド・ウイ・ビー」が非常に気に入っています。