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ギリシア悲劇〈3〉エウリピデス〈上〉 (ちくま文庫)
 
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ギリシア悲劇〈3〉エウリピデス〈上〉 (ちくま文庫) [文庫]

エウリピデス , 松平 千秋
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

エウリピデス
480B.C.~406B.C.アイスキュロス、ソポクレスとならんだギリシア三大悲劇詩人の一人。アテナイの名門に生まれ、25歳~30歳で劇壇にデビュー。その活動は半世紀に及び、ソポクレスとともにアテナイ劇壇の重鎮であった。生涯の作品数は75篇とも80篇ともいわれる。晩年、マケドニアの王アルケラオスに招かれ、その地で客死した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 733ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1986/03)
  • ISBN-10: 4480020136
  • ISBN-13: 978-4480020130
  • 発売日: 1986/03
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.8 cm
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32 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
10編のストーリーが載ってるんですが
訳者によって、ずいぶん読みやすさが違いました。
1アルケスティス
ヘラクレスが、主人公の死んだ奥さんを死神から奪い返してきて
目隠して連れてくるシーン、なんか面白くってドキドキしてしまった。
こういう展開って楽しい。
2メディア
すさまじい嫉妬!裏切られた夫への復讐に

我が子まで殺してしまう。恐ろしすぎる。
3ヘラクレスの子供達
エウリピデス初期(紀元前430年頃)の作品。
「今日1日、我を若がらせたまえ!」
すると2つの星が飛んできて、戦車の周りに黒い雲がたちこめて
その雲の中で、老人の姿が青年に変わり、
彼の勇敢な戦いのおかげで、戦争は勝利を得る。
というギリシャ神話ならではの展開がとても愉快。

4ヒ!ポリュトス
女神アブロディナ(キュプリス)は
自分を決して尊敬しない主人公ヒッポリュトスに、死に至るよう、仕打ちをする。
神様がこんな意地悪なんて!神なのに。。
神の中でも女の神は怖いっっ。
5アンドロマケ
この頃は、一夫多妻OKだったのかな。
妻や子がいても、新しい縁談を受けてしまうなんて。

日本でいう正室、側室みたいなものでしょうか?
それが、女同士の争いの元になることくらい予想できるのに。
日本でも正室、側室を取り巻く派閥があって、
どっちを後継ぎにするかで争って毒を盛られたり。てよくあったみたいですよね。
やっぱ1夫に1妻じゃないと!うまく収まるものも収まらないのだっ。
6へカベ
いけにえに選ばれ、死んでいく

ヘカベの娘、ポリュクセネの堡!々としたセリフが
気高くて格好良くて、じーんときました。。
7救いを求める女たち
これももちろん悲劇なんだけど
「正義が勝つ」ストーリになってたので、
読み変わった後ほっとしました。
ラストが悲劇で終わるのって、
劇見た後とか、めちゃくちゃ寂しくなる。
やっぱり、このストーリーみたいに

最後に希望をほのめかしたストーリーの方が好き。
8ヘラクレス
救いようがないくらい悲しいストーリー。
ヘラクレス、可哀相すぎる。
ゼウスが浮気して出来た子、ヘラクレスは
ゼウスの妻ヘラに、ずっと嫌がせされ
やっと12の試練から帰ってきたと思ったら
ヘラの呪いで気が狂い
自分の手で、自分の妻と子供達を殺してしまう。
めちゃひどいやん。。

ヘラクレスの自害を止め!テセウスの友情はすばらしい。
ヘラクレスとテセウスのコンビ好きです。
9イオン
悲劇作品ばかりの中で、これは面白かった。
人殺しをけしかけられて、すぐその気になってしまったり
話が簡単に進みすぎやん。て思ったけど(笑)
でもちょっとハラハラしながらも、最後はめでたしめでたしなのです。

劇になったら、子供も楽しめそう。
10トロイアの女
へカベが、死んだアンドロマケの子に話し掛けるシーンは
涙が出てきた。。
へカベは、この後どんな人生を送ったんだろ。
このまま予定通りだとオデュッセウスの召使になるんだけど
「へカベはトロイアで最期を遂げる」というアレクサンドラの予言もあるし、
すごく気になるっ。

このレビューは参考になりましたか?
14 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
アルゴ船冒険譚の後日談でコルキスとメディアの不和を題材にした「メディア」、ヘラクレスの死後もヘラクレスの息子たちに迫害を加えるエウリュステスの姿を描いた「ヘラクレスの子供たち」、継母パイドラに思いを寄せられてしまう「ヒッポリュトス」、テーバイ攻めに失敗し全員戦死したアルゴスの七将の老母たちが遺体を埋葬したいとアテネ王テセウスに依頼する「救いを求める女たち」など、十篇を収録。

「人間の内に潜み突如として働き出す不気味なテューモス(衝動または情念)が、人間性の執拗な探求者であったエウリピデスによって繰返し主題としてとり上げられた」と解説にありますが、たしかに全編通して人のエゴイズムがどう身を滅ぼすか、といったような問題意識があるように思われます。しかし、同じギリシア悲劇でも、ソポクレスが描くような完全無欠の人間が陥る、どうにもならない、本人のせいではないのに悲劇的結末を迎えてしまうドラマチックな悲劇に比べると、よく言えばシンプル、悪く言えば俗っぽい、たとえて言えば、TVのお昼の連ドラ的なベタさが漂う劇作品群と言えるでしょう。

四半世紀にわたる活躍の間、劇のコンペで四回しか一等賞を取れなかったというエウリピデス(ソポクレスは二十四回)ですが、それもしかり、そのドラマツルギーはやや盛り上がりに欠け、B級な感があるのは否めない事実です。ギリシア悲劇を初めて読むのであれば、まずはソポクレスやアイスキュロス、それから彼等のすごさを相対的に認識する意味でエウリピデス、という順番が正しいように思います。

このレビューは参考になりましたか?
23 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
2004/4/24
By カモ
形式:文庫
劇の脚本的物なので、
「おお○○よ!」とか、「なんと○○でしょう!」
とか、セリフ回しがそんなんばっかり。
話はあの木馬で有名なトロイ戦争とその後の彼等の悲運が主に描かれてます。
が、悲劇といってもカタルシス的要素はかなり低い。
それに物語として読んでも退屈に感じてしまう。
一気に読まずに、一話ごとに区切って読めば読破できるだろう。

注目する点は
エウリピデスの描くトロイアの女性達の生き様、である。

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