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一例を挙げれば、男女一対の夫婦愛のみを「正常な性関係」とし、少年皇帝エラガバルスを「性倒錯者」と今日では死語と化した名称で断じている点などは、とうてい「良心的な」学者の書く文章とは思われません。
とはいえ、「古代末期」という禁欲的風潮が瀰漫した真の意味での「頽廃期ローマ」が歴史における「大転換の時代」であったとの指摘には大いに賛同いたします。そうした「禁欲的」道徳律が20世紀にいたるまで西洋社会を支配することになり、さらには他の世界にまで拭いがたい塊大な影響を及ぼして今日に至っているのですから。
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