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5つ星のうち 3.0
恥知らずの音楽家ですがw, 2009/10/10
レビュー対象商品: ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発 [DVD] (DVD)
映画の評価としては☆3つかなあ。自分は例えば「本多+円谷タッグ作品至上主義者」では全くないので、こういうユルーいいい加減な作風も、ありといえばありだと思う。むしろ、もっとくだらなさに徹して欲しかった。最後のギララとタケ魔人の戦いとか、あまりもマジメに「ウルトラ」でしょ。河崎実監督の、特撮モノに対する生真面目さが出ちゃってる。残念。でも、とりあえず、デッドコンテンツの典型だったギララを使って、極低予算内で奮闘して劇場用怪獣映画を作った、という事実だけは評価せざるを得ないでしょう。
で、音楽です。まあ、受け取り方は人それぞれで構わないんですが、基本的には、作者はプロとしてオーダーされた事を忠実にやってるだけ。もちろんいわゆる著作権に触れるようなことは一切していないし、もしそこまで「ソックリ」に聞こえたのならそれは完全に作者の術中。嬉しいです。ちなみに、作者は伊福部先生と親交がありましたが、先生が例えばこのテーマ曲を聞いたなら爆笑されたに違いなく、こんな「冗談音楽」を「冒涜だ」なんて堅苦しいことは言われなかったとw。ついでに言いますと、映画中では曲の尺の関係でカットされた、もっと笑えるパートがたくさんありますし、宮内国朗先生や冬木透先生、その他、チャイコフスキー、ベートーベン、ワーグナーといった大巨匠の作品、洋画の映画音楽作品からの「ネタ引き」も豊富。冗談の分かる方は是非サントラ盤もお楽しみください。というわけで、一種の「お祭」としてもっと気楽に楽しんでください、この滅多にない「たかが怪獣映画」(されど怪獣映画、であることは100も承知しつつ)を。
ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発 [DVD]
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5つ星のうち 5.0
日本の特撮ファンなら見ましょうよ, 2009/1/22
レビュー対象商品: ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発 [DVD] (DVD)
上映館が少なかったため、劇場で味わえた私は幸福だったといえよう。
懐かしい日本の特撮映画の匂いが漂う、パロディなのかオマージュなのか、微妙なテイストの作品。
とにかく出演者が豪華。「ハヤタ」と「キャプテン・ウルトラ」なんて、もう大感激。
展開はなにやら前作「日本以外全部沈没」(これも傑作!)に似ているが、おおいに楽しめる。各国首脳は、そっくりさんもあれば誰だかわかんないのもありつつ、雰囲気はいい。
もともとの「宇宙大怪獣ギララ」がそもそも怪作で、せっかくのデザインワークが台無しのシュール(?)な脚本、テーマもなにもわからない作品で、とても残念に思っていた(子供だったからわからなかったと思っていたが大人になって見直したらもっとわからなくなった)。
ここで捲土重来、と期待したのが本作だ。
期待は裏切られた。いや、☆5つけて言うのも変だが、ギララをまっとうな怪獣映画にしてほしい、というのは別の機会を待とう。
この作品の価値は、ギララを狂言回しとして展開する「ドタバタ」、その底流にある風刺の闊達さにこそみるべきと思うのだ。
なんとも素人くさい、まるで8ミリ映画のようなチープさも計算のうち、絶妙な味わいで、昭和40年代の感覚を思い出させてくれる。
しっかり味わうにはそれなりのしつらえで鑑賞することをお勧めする。この「世界」に没頭すること。
加藤夏樹の美しさが際立っているのも印象に残る。「女優を丁寧に撮る」、怪獣映画の基本である。
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5つ星のうち 4.0
昭和の特撮へのオマージュ, 2009/2/6
レビュー対象商品: ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発 [DVD] (DVD)
昭和には、怪獣ブームと呼ばれる時期がありました。
この時期、東宝の「ゴジラ」に対抗して
映画各社が怪獣映画を制作しました。
大映の「ガメラ」、日活の「ガッパ」、
そして松竹の「ギララ」がそれです。
平成になって、「ガメラ」は復活し、
3部作が作られました。
それに続く復活作として登場したのが、
本作、「ギララの逆襲」です。
河崎監督は特典映像の中で述べています。
「怪獣映画を作ることが子供の頃からの夢だった」と。
それだけに強い思い入れのある作品に仕上がっています。
その特徴は、「ガメラ」がシリアスな復活作だったのに対し、
「ギララ」はパロディ路線であること。
洞爺湖サミットへ集まったG8の首脳の言動は、
国際社会への風刺に富んで、笑わせられますし、
なにしろ世界のキタノが「タケ魔人」となって
「ギララ」と戦ってくれます。
特撮も着ぐるみにミニチュアと、
昭和の特撮色が満載です。
くだらなさと言えば、
「ネチコマ、ネチコマ」という村人の踊りに誘われて、
「タケ魔人」が登場するくだりは
とってもバカバカしく、
この映画の神髄を表しているといえます。
加藤夏希演じる「隅田川すみれ」も
「ネチコマ」踊りを披露してくれています。
上映館が少なく、観逃した方も多いはずの今作、
是非DVDで楽しんでみてください。
昭和の特撮が好きな人には、特におすすめです。