ギターを買った、一緒にピックもアンプもシールドも買った、さぁ弾こう!
……何か弾きにくい気がする…何でだろう?
というレベルの人から、
だいたいメンテナンスの方法はわかるから、メンテナンスしてみるぞ!
……やっちまった… orz
というレベルの人まで、「途方に暮れない」ための実践メンテ方法がわかりやすく解説されていて、ギタースコアの前に買っておくべき本じゃないかと思います。
姉妹本に
エレクトリック・ギター・メカニズム 完全版 (リットーミュージック・ムック)がありますが、この本から更に上のレベルの事をやろうと思ってから買えばいいでしょう。
実際、この本には「知ってる人は知ってるけど、知らない人は知らない」メンテ裏技もちゃんとフォローしてあります。
自分の場合には「木ねじ穴がバカになった時の対処法」は前から知ってたんで本を購入する前からやってたんですが、「ネックの反りを修正しても、どうやっても高すぎる弦高の対処法」は知らなかった、というか「あぁ、これをやっちゃっていいんだ」と分かって、早速実践、今まですぐ指が痛くなってたムスタング・コピーも気持よく弾けるようになりました。
逆に過去に同様の処置をされたギターをメンテするのに分解したら、何かパラッと落ちてきて「これ何なんだろう?」と疑問に思いつつも捨てちゃった、なんて事も起きなくなるかもしれません。
この本の内容で若干の難があるとすれば、電気系のメンテで配線をハンダから外してバラしても、組み付けは「元の通りに」で済ませちゃってる事でしょうか。レスポール、ストラトの基本的配線図は載せておいて欲しかったです。メモやデジカメで元の配線を記録してても「別の配線の影に隠れてた端子」とかあって、組み立ての時に「これは何だ!」と慌てる事が度々(ギター以外でも)あります。
あとメンテに必要な工具もズラリと並べられてますが…オーナーが自分のギターをこの本のレベルでメンテするのに、こんなに工具の種類は必要ありませんよ(苦笑)。特に木ねじに対して電動ドライバーは緩めるときはいいけど、慣れてない人が締めるときに使ったらネジ穴を完全にバカにするか、ネジの頭を削ってしまってにっちもさっちも行かない状態に陥ったりするので勧められません。
あとプラスドライバーも、ネジの頭に入れて軽く左右に回してみて「カツカツ」とガタがある時はドライバーのサイズが合ってない(小さい)、もしくはドライバーの寿命(削れてる)という点も書いといて欲しかったです。工具を使うのが仕事の人には常識でも、この本を買う人がその常識を身に付けているとは限りません。
逆に「外した木ねじをまた入れる手順」は、工具を使う仕事の人でもズボラしてる場合が多いので、そこをちゃんと書いてるのは本職ならでは、でしょう。