60〜80年代のロック史を飾る超名曲群にサンタナが挑戦した、近年の洋楽でも屈指の出来のカヴァー・アルバムの傑作だ。
サンタナがカヴァーしているギタリストは、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジを始め名うてのギタリスト達だが、ハード・ロックの曲が多く、ギンギンに弾きまくっている。それも単純なコピーでなく、曲ごとに異なるヴォーカリストの個性に合わせ、ラテン風味を隠し味に使ったアレンジがどれも面白い。
M4のようにクラシック界のヨー・ヨー・マのチェロが参加するスローな曲もあるが、こういう曲ではサンタナの泣きのギターが冴える。M4を始め、故人の曲M7、M10、M11は、60〜70年代のロックをよく聴いていた者には特に感慨深い。
本作のようなアルバムに接すると、ロックも伝承の時代になったという思いを強く持つが、本作は何れの曲にも同時代人として接したサンタナの各曲への熱い思いの告白と捉えたい。
なお、浅井健一をフィーチャーしたM14は日本盤のみに収録。米国デラックス盤は違う曲を収録のようだが、詳しくはそちらの頁を。