この本と最初に出合っていればどんなによかったことか。初心者にこそおすすめします。
理論と実用のバランスがすばらしく、ほとんどページをめくるごとに目からうろこでした。
僕がずぶの素人としてギターを初めて手に取ったとき、大きな壁に感じていたのが
分厚いコードブックに載った星の数ほどもあるコードの数々でした。
ミルキーウェイのごとき広大なフィンガーボードに無秩序に散らばるかのように見えた
メジャー、マイナー、ディミニッシュ、セブンス。
もう何を言っているのかと。
数多あるギターコードブックの著者に爪ほどの良心さえかけていなければ
それらのコード教本に三和音におけるルート、属音、三度の音の役割からはじまって
そこから色々なコードの「一つ一つの音の構造」を理解しながら読者の理解を深めていく
手間を惜しむことが世の中に横行することはないのでしょう。
またフォームの平行移動という言葉をはっきりと使ってくださっているのが抜群に分かりやすいです。
そう、初学者はそこが分からないのに他の先生はそこまで目線を落としてくれませんでした!
小さい楽典の「和声」の項目に載っているより以上のことが、
やさしく丁寧に、しかも実用的に学ぶことができます。