ごく普通の、伴奏のためのアコースティック・ギターの入門書は、ジャンジャンジャンと「ダウンストローク」が演奏の第一歩ですが、この『はじめてのソロ・ギター入門』では「アルペジオ」。「ストローク」は、なんと「特殊なテクニック」に分類されています。
そこがメロディーと伴奏を同時に演奏する「ソロ・ギター」と伴奏のためのギター演奏との最大の違いなのかもしれませんね。
この本は、「ソロ・ギターのしらべ」シリーズの著者である南澤大介氏の初めての入門書であり、今までのどのソロ・ギターの教則本よりも詳細で丁寧で微妙なニュアンスも分かりやすいように思います。(264ページ、CD2枚つき)
まず前半は、「ギターの種類」の解説から始まって「演奏フォーム」や「楽譜の基礎知識」など「学科」という感じで、後半が「アルペジオ」から始まって、「スリー・フィンガー」「オルタネイト・ベース」「ストローク」や「ライト・ハンド」「レフト・ハンド」「打音」などの特殊なテクニックで、「実技」という感じ。
また、全体的な表現が「こうやらなくてはダメ!」というような断定的なものではなく、「目指すべき方向」を指摘して「こういうやり方がある」「私はこう弾いている」というところにとても共感が持てます。
さらに、「ソロ・ギターのしらべ」シリーズのAランクよりも簡単な「エチュード」が各奏法に応じて用意されているので、「まずは、これでコツを掴めばソロ・ギターのしらべシリーズの曲も楽に弾けるようになるかも!?」という感じです。
まさにソロ・ギター教則本の決定版。
「ソロ・ギターのしらべ」シリーズの中の曲の練習と並行しつつ、ゆっくり、じっくり取り組んでみようと思っています。