本書は、経済英語を書くときの参考に供するために、英国の経済紙 Financial Times から収集した経済英語の用例を、経済動向編、消費・物価編、企業業績編など、16の大項目別に編集したものです。たとえば、金融編で中項目「不良債権」を見ると、問題、比率、査定、分類、範疇、処理、引当て、引当率、償却などの小項目別に、あらゆる状況に対応する用例が多数掲載されています。
本書の特色としては、一流経済紙で実際に使われた英語が採録されているため用例の質について疑問のないこと、言い換えの表現が多数集められていること、日本に関する記事が多数採録されており、ゼロ金利政策、春闘など日本特有の問題についても十分な用例のあること、ITに関しても豊富な用例が収録されていること、などがあげられます。
英文を書くときは、単語の訳語が示されただけでは不十分です。たとえば、「グローバル・スタンダードに合わせる」を英訳したいとき、「グローバル・スタンダード」を大和英や他のビジネス英語辞典で引くと、global standard という訳語が載っているだけですから、どんな動詞を使えばよいのかわかりませんが、本書にはいくつかの例文が記載されていて大変参考になります。経済関係の英語を書くとき、これほど頼りになる辞典はほかにありません。