内容紹介
ロジャー・モリスやアーニー・グレアムと並び称される英国SSW系フォーク・ロックの名作として長らくCD化が待たれていた2作、テネント&モリソンのファースト『テネント-モリソン』(1972年)とその2人を中心とする6人組ジョー・ソープの唯一のアルバム『ジョー・ソープ』(1973年)。待望の初オフィシャル紙ジャケCD化が実現!
■ジョー・ソープ名義による73年リリースの本作は、事実上テネント&モリソンのセカンド・アルバムと呼べるもの。こちらも前作に劣らず米国ルーツ・ロックのイディオムを英国ブルース&ヘヴィ・ロックのフォーマットのなかで展開した傑作。
■メンバーはテネント&モリソンの2人、ジョン・テネント(ヴォーカル、アコースティック・ギター)とデイヴ・モリソン(ボトルネック、ヴォーカル)の他、前作に引き続きジミー・マカロック(ギター)に加え、サンディ・デニーのフォザリンゲイやジェスロ・タル、再編ペンタングルなどの英国フォーク歴代の名バンドの他、数多くのセッション歴をもつジェリー・コンウェイ(ドラムス)、そしてジェフ・ピアース(ベース)、マイク・カミンスキーからなる6人。マカロックのヘヴィ&ブルージーなエレクトリック・ギターが全編に渡ってフィーチャーされ、そこにプログレッシヴな感覚を盛り込んだカミンスキーのヴァイオリンが加わり、前作にはなかったブリティッシュ・バンドとしてのアイデンティティを強烈に打ち出している。前作の影に隠れてしまった感もあるが、間違いなくこちらも超渋い、70年代英国ロックの知られざる大名盤だ。プロデュースは、セプテンバー・プロダクションを主宰して、シェラ・マクドナルド、プレインソング(イアン・マシューズ&アンディ・ロバーツ)、キース・クリスマスなど多くのSSW系フォーク・アクトを送り出したサンディ・ロバートンが手掛けている。
■本作によって本格的にレコード・デビューを飾ったヴァイオリン奏者のマイク・カミンスキーは、このあとサンディ・ロバートンのつながりでアンディ・ロバーツのアルバム『グレイト・スタンピード』(73年)のレコーディングに参加。その後はジェフ・リン率いるエレクトリック・ライト・オーケストラのメンバーとなり(73年~79年)、80年代にはやはりELOのドラマーだったべヴ・ベヴァンによって結成されたELOIIのツアー・メンバーに抜擢されている。