空港物というよりも、もっと正確には航空管制官達の仕事をめぐるドラマです。最初の半分程度はさほどひきつけられないので、ながら見でも十分ですが、後半は段々面白くなっていきます。航空管制官の人達の仕事が非常に高度に専門的で、何百人もの命を預かっており、大変な重圧がかかっていることが本作品を見てよくわかりました。飛行機の機内描写は少なく、発着シーンも少なめなので、そうしたものを期待しているとがっかりするかもしれません。
飛行機は左右の他に高さも加わり、3次元で決定されるだけでなく、天候と機体内部の故障・不良等と少なくとも5次元で安全が決定されているので、単に計算上手ではなく、一種の直観のようなものも必要だと感じさせられました。高度に専門的な職業を対象とした映画にもかかわらず、専門的な内容のつっこみがあまりなかったのが少し寂しかったです。飛行機の操縦は高度が極めて重要なことは誰でも知っていますし、この映画でもよくわかりました。ただ、向かい風も相当重要らしいので、それも触れるべきではなかったでしょうか。しばしば停電で大ピンチというのは、まるで新興国並みで、アメリカはそこまで落ちぶれていっているのか多少悲しくさせられる映画でした。