現実と戦う、ってスタンスの漫画だったがそれは「当然正しい事を当然にする」という事。
その当然が人によって違うから「正しい」の定義を法律という形で作った。
法律のおかげで平和になった人がたくさんいる中、
法や権力を曽根みたいな使い方する奴もいる。
『しかしそれは仕方ない。だって全部正しい行いをしろったってそりゃ無理だ』
という考えは誰しもが持ってたはず。それに真っ向から否定し、行動した小学生。
鳥肌が立つほど面白い題材だと思う。しかも新井の良いとこは題材以外の部分、つまり人物設定や表情、台詞等がとても自然なことだ。
本当に昔起きた事件を漫画に書いたかのように自然。
全ての場面で「ああ、こいつならこの場面でこう言いそうだな。」って納得出来る。キーチだけが漫画的存在。
9巻は小学生編ラストなのだが最後の最後、この作者はあまりにも遠慮なく
「漫画」を貫き、キーチの宿命的な未来を予感させて終わった。
実際にはいないキーチの未来が見たくてたまらなくなる。
キーチの「ひとり」がどこまで伝わり、どこまで現実を壊せるかが楽しみでならない。
『本当の気持ちはどうしたいの?』
『まともに考えろ』
『意味わかんねぇもんに縛られてんだな』
等名台詞多し。
内容的にはワールドイズマインの双子の弟のような作品だけど
この弟は兄に負けてません。モンとキーチ、ベクトルが正反対なだけで根本は同じに見える
それだけに大人編が楽しみでならない。