キン肉マンと言えばプロレスを舞台にした超人たちのバトルもの・・・のイメージが濃厚だが、当初はウルトラマンのパロディ的なノリで、しがない貧乏生活を送るキン肉マンが、ふざけたセンス爆発の怪獣が日本に現われると巨大化して退治するも、逆に怪獣にボコられ、周囲の人間には石を投げられ・・とこのコンセプトと、まるっきり大日本人ですね・・・。大日本人の世界観はキン肉マン初期の世界でした・・。まあこういうセンスは正に80年代初頭のギャグマンガとして生まれたキン肉マンには当然のノリだったわけだが。この1巻に収録分はまだ作者が後に大ブームとなる格闘技もの路線を全く想定すらしていない時代のもので、その下手ウマなお世辞にもうまいと言えない画力で描かれるキャラクターは妙にカワイクてクセになる魅力がある。当初はミート君もいなかったんだな・・・と連載初期の事情が伺える歴史的な一冊だ。ギャグマンガ時代のキン肉マンを味わえる作品である。ゆでたまご先生のギャグは何故か殆ど評価されないというかギャグ作家としてのイメージがまるでないため完全スルーされているが、この時代のいかにも80年代初頭って感じのギャグセンスは私は好きである!