以前他社から刊行されたものが、新装版として出版されました。それがこの本です。
本の大きさも小さくなりカラーページもなくなってしまったことから
中々手が伸びない方も多いのではないでしょうか。
けれどそれはちょっと、いいえ、すごくもったいない。
なぜならこの本の為の描き下ろしを読むことで、今後の展開がぐっと深く感じられるからです。
天野さんの魅力はかわいらしい絵柄とついくすりとさせられるギャグ。
そして、世界を大切に、壊さずに描こうとする姿勢です。
私はKHがとても好きで、数え切れないくらいゲームをプレイさせていただきました。
当初連載が始まったときは、どう描いてくるのかとやや冷めた視線で見ていました。
つまり、かーなーり偏屈な奴です。
けれど今では天野さんの魅力にすっかりはまって、現在の連載が楽しみで仕方ない日々を送っています。
天野さんには、世界に引き込む力があるのでしょうね。
この巻はネバーランドからホロウバスティオン、EDまで描かれています。
やや急ぎ足なのは否めませんが、限られた紙面でも丁寧に描かれているので
ソラの悩み、リクの苦悩、カイリの強さ、それらがしっとり伝わってくるのです。
この三人が離ればなれになってしまった終わりの悲しみもまた、魅力の一つ。
一体どうなってしまうのだろうと少しだけ不安になりながら物語は続くのです。
と、続きが気になるところに効くのが描き下ろし。
FM版で追加された謎の男(実は2で登場する…)とのバトルと、
条件を揃えたときに見ることのできるシークレットムービーが描かれているのです。
最後のページの少年の鋭い眼差しには、鳥肌が立ちました。
ちなみにFM1巻にも描き下ろし(幼少期のリクとソラの話+その後)があります。
より世界を深めたいときは、そちらもご覧になってみてはいかがでしょうか。