怒りの本質を見極め、良い方向に転換するには、どうすればよいかを多数の参考例を用いて説明している。
この本に一貫して流れるメッセージは、「怒りを感じることは悪いことではない。しかし、怒りを表現する方法は選択できる。そして、怒りをポジティブなパワーに変換することもできる。」というものである。
本書では、怒りやすくなる体調(騒音、運動後、睡眠不足等)、怒りの間接的表現(沈黙、頭痛、物忘れ等)を理解し、怒りの本当の原因を突き止めることが大切であるとする。そして、適切な場合は、自分を主語にして、気持ちを相手に伝えることを推奨している。また、怒り日記をつける等の怒りのコントロールを身につける方法を解説している。
怒りの扱い方について分かりやすく説明した本であるが、著者が高校のカウンセラーであることからも分かるように、ティーンエージャーが主対象となっている。大人にも役に立つ知恵は満載であるが、ビジネスの現場に直接適用するためには、別の本を参考にしたほうが良い。