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キルン・ピープル 上 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-19)
 
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キルン・ピープル 上 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-19) [文庫]

デイヴィッド・ブリン , 酒井 昭伸
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

近未来のアメリカ、人々の生活は一変していた。画期的な新技術により、ついに人類のクローン作製が可能になったのだ。個人特有の定常波を利用して、陶土に意識をコピーし、ゴーレムと呼ばれる一日限定の複製を作る。機能別に色わけされた何体もの複製に仕事や勉学をやらせれば、作製者の原型は好きなことができるわけだ。そんな世界で、複製の違法コピー調査を得意とする私立探偵モリスが依頼された奇妙な誘拐事件とは…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ブリン,デイヴィッド
1950年、カリフォルニア州生まれのSF作家。カリフォルニア工科大学で天文学を、カリフォルニア大学サンディエゴ校で応用物理学を学び、同校で宇宙科学の博士号を取得している。ヒューズ航空研究所で技師や顧問をつとめ、サンディエゴ州立大学で物理学などを教えていたが、現在は作家専業。南カリフォルニアで妻と三人の子供とともに暮らしている。壮大なスケールで描かれる“知性化”シリーズの第一作『サンダイバー』で長篇デビュー、その後、第二作『スタータイド・ライジング』で、ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞、『知性化戦争』で、ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞を受賞した

酒井 昭伸
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 539ページ
  • 出版社: 早川書房 (2007/8/25)
  • ISBN-10: 4150116288
  • ISBN-13: 978-4150116286
  • 発売日: 2007/8/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 570,390位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
元々ブリンが好きなので「お、ブリンの新刊が出た!」と購入。折から電車で長旅に行かねばならず、本書到着後すぐにブックカバーを付け持参。
なので、最初は「ブリンはこう言うのも書くんだぁ」と、ファンタジーの探偵小説だとばかり思って読み始めた。しばらく読むうちに、これはどうやらSFらしい、と気づいたが、ゴーレム複製技術が浸透した社会、と言う設定にかなり無理があるような気がした。だって、陶土に魂を複写、って、変でしょ!ゴーレムでできた恐竜バスに恐竜トラック?リアリティ無いよ。
でも、読み進めるうちに、このありえないゴーレム社会がとても現実感を持ち始める。そのうちにこんな技術が本当に開発されそうな気がしてくる。さすがブリン!
メインテーマは人間の魂。それを描き出すための道具としてこのゴーレム社会と言う難しい設定を考えたんだろう。それでも、謎解きもミステリー要素もある探偵物としてもとても面白く、ページをめくるのをやめられない、楽しい娯楽小説だ。
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形式:文庫
身も蓋もないまとめ方をすると、日本人にはおなじみの「パーマンのコピーロボット」が本当に商品化されたら……という話。コピーの生成や記憶の統合について、かなり真面目に描きこんであるので、パーマンをネタにいろいろ妄想したことのある人には掛け値なしで面白いと思う。

体裁は、主人公を探偵にして、本人とコピーが入り乱れるちょっとドタバタっぽいミステリタッチの作品。ちょっとアシモフっぽい。ブリンにしては軽いので、相変わらずのストーリー展開でぐいぐい読ませる上質のエンターテイメント。楽しかった。

終盤、どんどんオカルトっぽい方向に話が進んでしまい、「これじゃ『幼年期の終わり』だよ」と心配していたんだが、最終的にはちょっといい話に落ち着いて、ほっとした。まぁ、あそこでオカルト方面に走った方が、最近のSFファンにはウケたかも知れないけど。

とはいえ、やはり近年のSFでの流行であるアイデンティティ物として読めば、いろいろ考えさせられることも。……でもまぁ、楽しんで読めばいいんじゃ?
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