最も参考になったカスタマーレビュー
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5つ星のうち 5.0
その事実が悲しすぎて, 2006/2/11
レビュー対象商品: キリング・フィールド スペシャル・エディション [DVD] (DVD)
1970年代カンボジア内戦の戦争映画。 一人のカンボジア人新聞記者が アメリカのNYタイムズの記者と合同取材の最中 政府郡と対立する「赤いクメール」という ゲリラにつかまってしまう。 高等教育をうけた事実を隠し 大虐殺の中、生き延び脱走する。 という ピューリッツア賞を受賞した記者の話を映画化したものです。 淡々としたドキュメンタリーのような映画で 娯楽や面白いという言葉はあてはまらないけど 最後には深い感動を呼びます。 興味深いのはカンボジアの記者を演じた役者 ハイン・S・ニョールの経歴。 彼はカンボジアで生まれ、実際に内戦を生き延びた男。 政府軍の軍医をしていた彼は「赤いクメール」につかまり、 やはり高等教育を受けた経歴を隠し、 屍の平地を越え脱出した実体験の持ち主です。 その間に奥さんと子供を無くしています。 決して有名な役者ではないけれど、その演技は素晴らしい。 もし今も健在だったら、 もっと有名に成っていたと思うのですが・・ 彼は脱走後、アメリカに亡命してテレビやメディアで平和運動に従事していたのですが・・ 最近自宅前で射殺体として発見されたそうです。 その事実が悲しすぎて、この映画が ただの戦争映画だとは思えないのです。 すべてがつながっているような気がして。
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5つ星のうち 5.0
友情に涙, 2005/10/10
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後世に残したい、まごうことなき傑作だと思います。この作品は戦争の悲惨さや、 カンボジアの内戦時代の内幕を伝える映画だと思い込んで観たのですが、 それ以上に、そういった状況下でのアメリカ人記者と現地人の助手の友情が胸を 打つ、ヒューマンドラマです。前半は淡々と描くことによって、 ドキュメントを見ているかのような戦場のリアリティが伝わってきます。 音楽も控えめながら、非常に良いです。米人記者や彼の仲間がなんとかしてカンボジア人の ディス・ブランのパスポートを偽造しようと苦心するものの、それが失敗し、記者とディス・ブランは離れ離れになってしまう・・・その場面では雨の中に佇む記者の顔がだんだんに アップに映し出されます。その無言の表情はセリフはなくとも、ただただ、 "I'm sorry, I'm sorry, I'm sorry..."と言う言葉を心の中で 繰り返しているかのようで、胸が締め付けられました。セリフではなく、 役者の演技と演出だけでこんなに人の胸を打つシーンを作れるという見本のようです。 ラスト、2人がついに再会する場面では、カーラジオから流れていたImaginが ボリュームアップされ、鮮やかにこのシーンを彩ります。 ついぞシンプルな音楽で通してきたこの映画にあって、最期のImaginという曲の 主張の強さが際立ち、とても効果的。すばらしいラストだと思いました。 ところで、この映画を観て、ロビン・ウィリアムス主演の「グッドモーニング,ベトナム」を思い出しました。どちらも戦争下での非軍人のアメリカ人と現地人の友情という テーマ、ベトナムやカンボジアといった国にアメリカが干渉することを間接的に 非難している視点が似ていると思うのですが、両者には決定的な違いが。それは 「キリング・フィールド」では2人の友情は互いに同じ思いなのですが、 「グッドモーニング・・・」ではそれが違うところ。それは、ベトナム戦争では、あきらかに アメリカが敵国だったからですよね。現在もアメリカの他国への干渉は続いていると 言えますが、こういった視点で映画なり本なりを世に送り出すアメリカ人がいるということに対して、個人的に救われる思いです。
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5つ星のうち 5.0
リアルタイム視聴で衝撃体験!, 2005/9/8
レビュー対象商品: キリング・フィールド スペシャル・エディション [DVD] (DVD)
万人に薦められる作品ではありませんが、それでも一度は見てもらいたい問題作。。。 この作品を劇場でリアルタイムで見たのは大学生の時だったかな。 たしか別の作品が目当て(メイン)で、これは2本立てのカップリング作品って扱い。 序盤は、ドキュメンタリータッチで、淡々と物語が進みます。 結構、睡魔に襲われて寝てる観客も多く、隣で一緒に観てた友人もZzz・・・(苦笑 予備知識無しの状態で見始めた私も、最初はエンターテイメントとは対極にある作風を ボケーっと見てましたが、徐々にその凄まじくリアルな描写とスリリングな展開に “こりゃ、ただ事じゃないな!”と、息を呑んで作品の中に没入していきました。 米人記者と彼を実の兄のように慕うカンボジア人助手が、内戦状態にある70年代半ばの カンボジア政権を奪い取った共産党クメール・ルージュを命がけで取材する中で、 ジャーナリスト魂や人間模様を炙り出していくという、実話を元にしたストーリー。 特に、中盤から息苦しくなるようなサバイバル展開で生き抜くために“虐殺の野”を彷徨う カンボジア人助手役ディス・プランを演じた故ハイン・S・ニョールの迫真の演技が、文句なしに凄い!。 極限の状況に置かれた彼の生き様に、観客は手に汗握る体験を共有する(彼はこの作品でアカデミー賞受賞!) ラスト・シーン、ジョン・レノンのIMAGINEが流れた時、とめどなく涙が流れている自分に気がつきました。 後にも先にも、映画館で嗚咽に近い涙を体験した映画はコレだけ。 眠りから目覚めた友人も“一体全体、どしたの?、そんなに良かったの!?”と目をきょろきょろ。 内容は重く、決して観て楽しい種類の作品ではないのですが、 心に深く刻み込まれるような生涯忘れられない体験をお約束します。
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