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キリスト教思想への招待
 
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キリスト教思想への招待 [単行本]

田川 建三
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

キリスト教思想には余り知られていないすぐれた遺産、貴重な考え方がある。歴史を遡り聖書を繙いて、よく見える地点へと誘う。

内容(「MARC」データベースより)

キリスト教思想には余り知られていないすぐれた遺産、貴重な考え方がある。歴史を遡り聖書を繙いて、よく見える地点へと誘う。書き下し評論。

登録情報

  • 単行本: 327ページ
  • 出版社: 勁草書房 (2004/03)
  • ISBN-10: 432615375X
  • ISBN-13: 978-4326153756
  • 発売日: 2004/03
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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By カスタマー
形式:単行本
 田川氏の本の特長は、同じ研究分野の専門家たちを挑発し続け、彼らに異論反論をくりだささずにはいられない魔力のある点である。氏の文体からも分かるように、いささか過激にすぎはしないか、と思わせるところもあるが、とにかく分かりやすい。根拠が不確かでこの過激さだとただの煽動であるが、学問的な土台の確かさはお墨付きときく。

 なによりメッセージがストレートである。しかも氏の知的活動の過去について知らないと、「本当に同じキリスト教徒の本なのか」と思わせるくらい、それくらいの個性がある。

 これらことは、田川氏にも田川氏に異論を持つ人々にも組しない第三者的立場の読者にはきわめてよい方向に働く。

 文の面白さ・説得力がない自称専門家たちの批判がすすけて見えてしまう。あるいは彼らが、専門知識の隠れ蓑で素人(といっても専門家以上に理解力・判断力はある人もおおいもの)を翻弄させていることがバレてしまうのだ。化けの皮をはがせるといおうか。田川氏の本のタイトルを挙げただけで、饒舌に批判を始める人たち(なぜか大学教授や教会の指導者など、”先生”たちがおおいのだが)のおおいこと、おおいこと。期せずして田川対批判者の知的バトルが楽しめてしまう。どちらが勝つかは読者が決めればいい。

 右傾・左傾でいえば、間違いなく田川氏は左だ。しかし彼は多くの左傾学者が脱落・転向・堕落・無力化していくなかで、一人左派キリスト教知識人の肩書きにふさわしい活動を続けてきた。これはこれで天晴れである。もっともかつて左派運動で主流を自称していた者たちは、宗教を相手にしてなかったので、キリスト教(会)を批判するキリスト教徒だった田川氏を左派、などと言うのは氏に失礼かもしれないが。

 

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20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
よいものはよい、悪いものは悪い、間違っているものは間違っている・・・歯に衣着せぬ物言い=「田川節?」は健在です。

「この人、ラッパがお好きである。」等々、笑いを誘いながらも、「現代」キリスト教思想の本質について再考を迫る記述が、てんこ盛りです。

(バルト神学に対する悪罵(笑)をいまさらと評する方もおられるようですが、日本での支配力・呪縛は未だに大きいので、著者に拍手をおくりたいと思います)。

「第四章 終れない終末論」では、「ヨハネの黙示録」を「ローマ帝国による大迫害下にあった信徒に宛てた励ましの書」とする、現在の「(穏健派)業界」の「常識」を、史実(ドミティアヌス帝による弾圧は局地的・一時的)やユダヤ(教)黙示文学の伝統を踏まえた「読み」を論拠に、著者はあっさりとくつがえしてみせます。「ローマ帝国の(貨幣経済)支配の実態を知るには、これほど分かりやすい表現はないし、これに比する古代文献は残っていない」のだと。

時折暴走する文体は、「ヨハネの黙示録」の記者と「怒り」を共有しているからでしょうか。

また「後書き」も必読です。著者の熱い思いを知るためにも。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
1章では,聖書を通じて何かを学ぶ・考えるとはどういう営みなのかを,創造説をテーマに,穏やかにも「自然への謙虚な畏敬を」と主張するなかで説く。2章では,隣人愛を主題に,その思想を背景として,信者・教会が行いそして今日までつづくヨーロッパの良い伝統である「誰もが寝て食える」社会をめざすこと,を薦める。
ここまでで聖書や田川節にも慣れてきたので,いよいよ本題。3章は,イエスは何から救済したのかについて,ズバリそれは宗教からの救済だ,得体の知れない魔力もクソも全部イエスがチャラにした,そして畳み掛けるように4章で,本当の悪は,魔力じゃなくて帝国支配だ,資本主義だ,国家による暴力だ,こんな悪は無くなってしまえとの悲痛な怨念が新約聖書の終末論であることに,ヨハネ黙示録の読解からたどり着く。

マルクスが資本主義を分析してその現在を徹底批判したように,田川は聖書を分析して現在を徹底批判する。そして聖書も自体もまた,イエスを分析してその現在を徹底批判する書なんだろう。これらいずれも今現在にそのまま通じ,結局強大な権力の下で多くの人間が飢え血を流し理不尽に死んでいく,このしくみを怒っている。明日をポジティブに生きるために,とか,ましてや,イラク・アフガン侵攻を義とするために,など決してあらないのが聖書。自分の信念と主義主張から出発する研究だからこそ,ここまで熱く面白く,たどり着ける主張だ。
読みやすい。
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投稿日: 2004/8/18 投稿者: 石ケ守諭邦
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投稿日: 2004/7/3 投稿者: ib_pata
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