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キリスト教の歴史 (講談社学術文庫)
 
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キリスト教の歴史 (講談社学術文庫) [文庫]

小田垣 雅也
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

イエス誕生から現代に至るキリスト教通史。旧約聖書を生んだユダヤの歴史から説き起こし、イエスと使徒たちによる布教やその後の教義の論争や改革運動を、世界史の中で解説したキリスト教入門に最適の書。

内容(「BOOK」データベースより)

旧約聖書を生んだユダヤの歴史から説き起こし、真のイエス像と使徒たちの布教活動を考察。その後の迫害や教義の確立、正統と異端との論争、教会の墜落と改革運動など、古代から中世を経て近代、現代に至るキリスト教の歴史を、各時代の思想、政治・社会情勢のなかで、いきいきと描く。一般の教会史や教理史とは対照的に世界史におけるキリスト教の歩みと影響を論述し、真の信仰のあり方を問う力作。

登録情報

  • 文庫: 258ページ
  • 出版社: 講談社 (1995/4/28)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061591789
  • ISBN-13: 978-4061591783
  • 発売日: 1995/4/28
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 タイトルだけを見れば、この手の本なんて腐るほどありそうなものだけれども、そして
事実、世界中に浜の真砂のごとく溢れているには違いないのだが、概説書としてこの程度の
分量で読めて、一応の範囲をコートして、水準もそれなりとなると、困ったことに、実は
なかなか見当たらない。2000年を積み重ね、なおかつ世界中に濃密に入り込んだこの宗教の
歴史をコンパクトに削り落とす作業の困難を思えば、それに着手すること自体が無謀といえば
無謀、ゆえに、それもまたやむを得ぬこと。そうして結果残るのは、日本語では実はこの本
くらいしかないのかもしれない。

 世界史の中にキリスト教を位置づけるこの試み、全編で250ページ、簡潔といえばあまりに
簡潔、それってどうなんだ、と疑問に思う箇所もないこともない。けれども、入門書としては
事実良書である、とは思う。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dvrm トップ100レビュアー
形式:文庫
 西洋の古代・中世哲学についての著作を読んでいたときにキリスト教神学とのかかわりがあまりにも大きく取り上げられていたので、キリスト教の歴史を知りたくてこの文庫を読んでみた。幸い内容としては思想史との関連を丁寧に説明しているので、当初の興味は満たされたので良かった。

 また、そんな古代・中世の後に来る、宗教改革をはじめとしたキリスト教を巡る出来事についても判りやすく、基本的な事実を示しながら説明してくれるので飽きることなく読み進めることが出来た。特にアメリカでの信仰の特徴についてや、ドイツ観念論からヘーゲル左派へ、キルケゴールへと続く思潮は特に興味深かった。キルケゴールは気になる。また、ロマン主義についての寸言もあるなど、コンパクトな体裁に内容がぎっしり詰まっている。

 キリスト教がヨーロッパ思想や文化のベースになっていることを教えてくれる一冊。キリスト教の俗流解釈に効くのでは。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モチヅキ VINE™ メンバー
形式:文庫
 本書は1929年に生まれ日本基督教団補教師も務めた哲学博士が、大学でのキリスト教概説の講義をもとに刊行した本を、10年ほど後の1995年に文庫化したものである。著者は現代神学とキリスト教思想を専攻しており、そこでのスタンスを全キリスト教史の中で検証してみようとしたのが、本書執筆の動機であり方法であるという。そのスタンスとは、聖書はそれ自体として客観的に神の言葉であるわけではなく、あくまでも人間の主体性や責任を喚起するものとしての実存的真理であるということであり、またあくまでも宗教へのこだわりによって、現代の諸問題を乗り越える方法が模索されていることであろう。そのために著者は、それぞれの時代の一般思想の中でキリスト教思想を位置付ける方法を意図的に採用し、教会史・教理史・思想史の区分をあえて取り払って、ユダヤ教の成立から現代に至るまでのキリスト教の通史を、西欧教会を中心に(東方教会や日米の教会にも言及するが)、簡潔かつ平易に論じている。その際強調されることは、第一に近代以降の神が思考の前提から合理的な存在証明の対象となった点で、近代は基本的に無神論の時代であるということであり、第二に19世紀に噴出した反宗教思想が、キリスト教から不純な部分をふるい落とす面を持つにもかかわらず、カトリックが第二次世界大戦後までそれを頑なに認めなかったことへの批判であり、第三に近代的合理主義の限界を超克するために弁証法的神学が登場し、近代の二元論とは質的に別の水準にある絶対他者として神を見る方法を提示したことへの高い評価である。私はキリスト教徒ではないため、著者と基本的なスタンスがずれるが、著者の問題意識はよく理解できる。重要な教義の確定の時期が分かるのもありがたく、キリスト教史への入門書としてお勧めできる。
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