本書は、小島先生が作ったり集められた、楽しい、そして役立
つ問題が30題解説されています。著者の勉強時代の逸話もは
いっていて、楽しめます。
「キュートな問題」15と「ステキな解法の問題」15に分け
てあります。キュートとステキの概念も説明されてるのですが、
問題を見てみると、キュートな方は、自然界の法則(シャルル
の法則など)や社会の法則(財産の増え方など)などの実在の
法則を表現する数学のようであり、「ステキ」な方は、もっと
抽象的な世界の原理,対称性を表現する数学のように思われまし
た。
小島先生の本を読むと、問題がテストの問題としてだけでなく、
自然や社会、世の中に存在する、なにか確かに存在するきちっと
したもの、規則や慣習や因果関係などを説明する、数学的な形式
が、問題として表現されているような気がします。
そうしたわけで、本書の30の問題を、読んでみると、存在の
もつ規則的な美しさや、世の中の仕組みの規則性に気づかされる
ので、なるほどと驚いたり、感心させられたり、楽しめます。
シニアの身としては初めにある「お試し問題」にも、まごまご
するばかりですが、なに、数学は解くばかりでなく読むものでも
あると思って、慰めているところです。
中学生以上なら、シニアにも楽しめる本です。