美術館学芸員が多いが、インディペンデントキュレーターや様々な表現の場を作っている当事者が登場する。また、注釈や参考文献は少ないが、キーワードは文章の中に網羅されているので、同じフィルムアート社の『
現代美術を知るクリティカル・ワーズ』とセットで読めば、この分野の知識が少ない人でも概要を掴むことができるかも。
これ一冊を読んだだけではキュレーションという役割の重要性は見えにくいかもしれない。様々なコンテクストの読み方の作法の確認というレベルに留まってしまう危険性もある。また、紙数の関係上仕方ないかもしれないが、コレクションということの意義についてあまり書かれていないのが残念。
キュレーターのハンス・ウルリッヒ・オブリストなどのインタビューも収録されている、辛美沙著『
アート・インダストリー―究極のコモディティーを求めて (アーツアンドカルチャーライブラリー)』とあわせて読むとよいかもしれない。