レビュータイトルにさせてもらった「近未来のメディア社会を知るための本」とは、この本の
監訳者の田中洋先生(中央大学大学院戦略経営研究科教授)の言葉。僕もそういう意識で
読んでいた。決して「キュレーション」とはなにかとか、「キュレーション」のノウハウ本
ではない。
なにせ、1年かけて、70人ものインターネット関連の先導者にたいしてインタビューして書き
上げたとあって情報量も多い。さらには我々日本人にはなじみが薄いが知っておきたいそう
言う人たちの考え方や活動が取り上げられている。
ただ、それらをちゃんと理解する、自分のものにするためには登場する、人物や彼ら、彼女
らのサイトを自分の目で見る、体験することが求められる。なかなか骨の折れる行為だが
それだけの価値が十分にあると思う。僕も無意識のうちに読んでは、感想、理解をブログ
記事にする。という行為を繰り返しながら途中から読み進むことで理解が深まった。
(この本を電子版で入手できれば、この行為がますます簡単になる。というのが実感だ。)
繰り返しになるが、この本自身は300ページ強の本だが、実際の内容は1000ページ位の
イメージ。情報量が以上に多く且つ、有意義。
とてつもない変化の中に我々は現在居るがこの先どうなるかなどは誰も断言は出来ない。
ただ、この本を読んでいるとおぼろげながらその未来像がみえてくるような気がする。
解釈はいろいろあっていいと思う。近未来のメディア社会を思い描くためのヒントが
ちりばめられている本だからだ。
自分の勉強不足を知らされると同時に僕自身さまざまなコトを想起させてもらえた。
今、日本人が読むべき本のひとつなのではないかと思う。