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最も参考になったカスタマーレビュー
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現代を生きる私たちに多くのものを問いかける良書,
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レビュー対象商品: キュリー夫人伝 (単行本)
ラジウムの発見とその生化学解析でノーベル物理学賞と化学賞を受賞し、キュリー夫人として有名なマリー・キュリーの生い立ちから生涯の幕を閉じるまでを綴った、実の娘の手によって書かれた自伝。幼少時からの苦学する姿は広く知られていたが、科学研究を天職とするに至るまでの、紆余曲折の人生の中に、家族を愛し、名誉や金銭的栄達からは一線を画しながら、世間にひっそりと暮らそうとした彼女の姿が等身大にくっきりと浮かび上がる。勤勉と質素を絵に描いたような生活の中で優しく、そしてたくましく生きる一人の人間像は現代を生きる私たちに多くのものを問いかけている様に思う。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
新訳版はいまひとつ、古書を求められよ,
By コモンセンス (茨城県稲敷郡) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: キュリー夫人伝 (単行本)
ちょっと辛い採点をあえてしました。図書館にて旧約版の品格ある文体を何度も落涙しながら読んだあとで、知らずに新訳を購入しました。旧訳のやや古い文体の品格がこの名著には不可欠だったと痛感いたしました。流れるようなリズムも停滞しています。これがなんでもない著作であったら、ほとんど気にならないように思いますが、この比類なき人生の最も詩的な記録としては、訳者はもっともっと慎重になるべきであったと思います。その覚悟が十分でないままに、仕事がやや安易に進められたと想像します。後書きを見ても、訳者の理解と共感はまだ半端な段階に留まっています。旧訳に対して何をどういう考えで変えたのか、なによりその説明もなく、訳者としての責任感がやや希薄にも思います。これは出版社の責任も重大です。名著の新訳というのはもっと慎重であるべきです。旧訳をよく吟味し、具体的に何をどう改善するか、特に名著であればその方針決定には深い見識と深慮が求められる。その上で適任の訳者を選ぶべきです。そういった方針がなにより明快であることが肝要です。結果は結局嗜好の問題かも知れない。どこにも方針が書かれていないことがなにより問題です。科学者の堕落や腐敗が社会を蝕んでいる昨今、この物語が問いかける普遍性は今一度省みるべきものと思えてなりません。その文化遺産の日本訳の質が安易に低下したことは残念です。もちろん河野さんの訳が優れている部分もあります。旧訳にも変な訳語(たとえば冒頭近くの「被圧迫国民」)とあまりに硬直した文章も見られます。一度原文を見てみますが、私はきっとこの作品には詩的な要素があり、文語的なリズム感が不可欠なのだと思う。
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