非常に多機能であり新しい提案が多い60Dについて、本当に良く考えて構成してあると思います。今まで歴代の機種を何台も使いつづけてきた人にも、これから一眼を始める人にも、更には新技術の解説が目的の人にも不満なく読める内容だと思います。他の方がレビューしているように、巻頭の写真は好き嫌いが分かれるかもしれません。しかし実際に本機で撮影された画像のデータにはオリジナルであるが故の説得力があり、添えられたデータは貴重な資料です。好きか嫌いかではなく、まず謙虚に先達の仕事を学びたいものです。私には各ジャンルのプロの腕が60Dをいかに使いこなすか、プロの目に本機がどう写るのか、非常に興味深く読ませていただきました。
大変良く出来た本書ですが、ライブビュー撮影におけるAF測距点の移動とそれに連動するAE自動設定の関係が記載されていなかったことが唯一残念なところです。他誌には撮影結果とその関係をわざわざ一項目立ち上げて説明しているものもありました。コンパクトデジカメ流の使い方をしない人には関係無さそうに感じますが、ライブビューで三脚を立てて風景をじっくり狙う場合には非常に重要な要素だと思います。
カメラに付属の取扱説明書と本書は、教科書と教科書ガイドのような関係です。両方を見比べながら実機を操作する内に豊富な資料にアシストされて自然に高度な操作が理解できるようになると思います。