この方の作品は初めてでしたが表紙買いしてみました。
中の絵と表紙絵に差はないです。
美麗な絵の部類に入れていいと思いますが、仕上がりにバラつきあり。
トーンも使いつつ線が丁寧に描かれているときの顔は美しいのですが、
たまに殴り描きしたかのようなコマがあり、
顔のデッサンは狂い陰影もなく、見ててテンション下がります。
あと、問題は人物の描き分けができていないこと。
攻の篠田氏と脇役の黒田氏がほとんど同じ顔と髪型で区別つきません。
部長とか常務のような壮年男性も見分けにくい。
ストーリーも私にはいまひとつでした。
リーマンの話ですが、お仕事自体にはほとんど触れられず、
この会社が何の会社かということすらも分からずじまい・笑。
この際そんなことどうでもいい、と思えるような魅力が人物や
話にあればいいんですが、そうでもなかったし。
要するに、上司の命令で受が「体を張った接待」をさせられそうになったり、
いろんな事情でいろんな人に襲われそうになるというあらすじです。
そのたびに攻が助けに来るというベタなお話。
会社の中にエリート専用の特別フロアがあって待遇も破格、
という浮世離れした設定にもついていけませんでした。
ありえない設定でも、よくあるストーリー展開でも、
食いついて読める本もあるのですが、これは斜め読みしてしまいました。