この、モノに溢れた国で観るには衝撃的な映画です。じいちゃんと孫が麦畑で、
じいちゃん「この畑の麦で、村のみんながどれだけ食べていけると思う?」
孫 「一生食べていけるよ!」
じいちゃん「3ヶ月くらいだよ」
というわけで、塩と麦を交換する為に道なき道を行く山越え旅(キャラバン)の始まり。
彼らは夢を追う冒険家のように険しい山々を越えるのではなく塩と麦を交換する為に山を越え、バンジ−ジャンプを楽しむ為に下は湖の断崖絶壁の道を行くのではなく
荷物を早く運ぶ為に危険を承知で向かいます。 お腹が空いたらコンビニに向かう人間にとっては何ともキビシイ話です。
こんなに過酷とも言えるキャラバンに加えて、旅路の先々に現れる美しい風景と生きる力強さを感じさせる出演者に、尊厳を感じずにいられません。
この孫の住んでる場所には木すらないのだから。(だから孫は木を知らない)
人を小さく映すと大きな山々の風景がバーンと現れて、夜空との風景なんか本当に綺麗。断崖絶壁の湖の水の色なんか、溺れ死んでもいいかな、と思うくらい。
使われている音楽は、読経をリズムにして歌を歌うという不思議で心地よい音楽です。ジャケットデザインの良さといい、必見ですよ!