キャラクターやストリーを理論的に作った例は、多数存在する。
著者は、最も有名な例として、キャンベルの神話学をそのまま物語に応用した
スターウォーズを挙げ、これ以降のハリウッド映画は、ストリー展開について、
理論的な方法論は無視できなくなったとする。
無論、著者は、創作活動における自由な想像力を否定するものではなく、それとは
別な立場としての方法論であり、それを例題を示しながら説明していくものだ。
実際に、日本でキャラクターが理論的作成されている例としては、スーパー戦隊の
シリーズが、順列組合わせ的方法論(色、性格、能力、性等を各シリーズで組み替
えている)の典型として挙げられるだろう。
また、ドラゴンクエストもスターウォーズと同様、以下のキャンベル神話学の
ストーリーの分析に基づいているのは明確だろう。
1)冒険への召命
2)召命の辞退
3)超自然的なるものの援助
4)最初の境界の越境
5)異国への進出
(以降は本著でも省略されているが、完璧に類似している)
理論的にキャラクターやストーリーが作られる、というと違和感を持つ人も多い
かも知れないが、音楽や絵画の世界を思い出していただければ、その背景に、
多くの理論が存在していることは、納得していただけるだろう。
本著は、読者の好みと視点により、大きく評価が分かれものであろうが、
一度そのとりこになった人には、たまらなく魅力的な世界が広がってくると思う。