ちょうどニューアベンジャーズ発足の少し前、キャプテンアメリカの個人誌に連載された作品にあたります。実に十五ヶ月分の大作で(この間にハウスオブMがあってます)、キャップの個人的な感情と二次大戦にまで遡る陰謀が交差する、極上のエンターテイメントです。
何と言っても、もうすぐキャップの映画が公開されるに当たって、彼の過去にまで強く踏み込んでいるこの作品を和訳出版するところは、タイムリーとしか言いようがありません。レッドスカル、コズミックキューブ、バッキーなど、映画では設定に変更が加えられているものも多々あるようですが、それでもそのオリジンが万遍無く出てくるので、映画の予習にも悪くなさそうです。
それにしても、ヴィレッジブックスがシビルウォーの続編を出すに先立ち、その中で核心的な人物となるウィンターソルジャーの初登場編を他社である小学館集英社が持ってくるなんて、なんかもうある意味クロスオーバー的なニオイを感じちゃいます(笑)。業界で手を取り合って翻訳していただけるなら、アメコミファンとしては頼もしいことこの上ないのですが。